「安芸高田市高宮町羽佐竹」クマバチ駆除
安芸高田市高宮町羽佐竹のお客様から、久しぶりに納屋に入ったらハチがたくさん飛んでいたので、巣を作られたかもしれないとご連絡をいただきました。
さっそく、訪問させていただき調査を行いました。
飛んでいるハチを見て、すぐにクマバチだとわかります。
クマバチは黒い体毛に覆われたハチで、縞模様はありません。
そのため、ハチだと気付かない方もいますが、羽音がスズメバチに似ているので、今回のお客様は羽音を聞いてハチだろうとすぐに気付かれたようです。
もっとも、クマバチはスズメバチのように人をいきなり攻撃することはありません。
巣を狙われるなどの事態でもない限り、刺される心配はほとんどありませんが、納屋の中は狭いので、近寄ってきたクマバチをうっかり手で払うなどして襲われたら大変です。
また、何より困るのがクマバチの巣の場所です。
お客様は天井を見上げながら、「どこに巣があるのだろうね。」と一生懸命探されていました。
おそらく、ボール状やハスのような形の物体を探されていたのだと思います。
ですが、クマバチはそうした巣は作りません。
なんと、木に穴を開けて棲みつくのです。
昆虫界のキツツキとも称され、パワフルな顎を使って木を噛み砕き、穴を開け、その中を削って巣穴を作り上げます。
もし、気付かないうちに巣がどんどん大きくなれば、木材の一部が空洞化し、ボロボロになって天井から落ちてくるかもしれません。
巣からクマバチがいなくなっても、巣の内部には幼虫の抜け殻やエサの残りなどが残って腐食が起こり、木材が朽ちていくおそれもあります。
そのため、クマバチを見つけたら、なるべく早めに巣穴を特定して、クマバチ駆除を行い、巣穴が作られた木材の補修をしなくてはなりません。
駆除にあたってはクマバチが暴れて、攻撃性を高めるおそれもあるため、お客様には納屋から離れた場所に退避してもらいます。
防御服を着用のうえ、まずは納屋の中を飛び回っているクマバチに薬剤をスプレーして死滅させます。
先に周囲のハチを抑えておかないと、巣を駆除する際に襲われる可能性があるためです。
働きバチたちは、女王バチや幼虫のいる巣を守ろうと必死になるので、日頃はおとなしいクマバチでも注意しなくてはなりません。
周囲に飛んでいるクマバチの姿が見えなくなったところで、ハシゴに乗った状態で巣穴にスプレーのノズルを差し込み、薬剤を投入します。
内部にいるクマバチが飛び出してくるおそれがあるので、しばらくノズルを差し込んだままにして出口を封鎖しました。
1分ほど置けば、たいていのクマバチは弱って動けなくなります。
もっとも、死滅させてからも作業は残されています。
まずは、死骸をかき出さないといけません。
木の中に死骸が入ったままでは腐ることや蛆虫などが湧くおそれがあり、木を腐食させるおそれがあります。
先のとがった道具で木材を傷つけないよう気をつけながら、かき出しました。
その後、穴にパテを埋め込んで穴を塞ぎます。
最後に納屋に落ちたクマバチの死骸を清掃すれば、クマバチ駆除は完了です。
お客様の声
安芸高田市 O.S様
自宅の敷地内に、物置代わりにしている納屋があります。
頻繁に行き来する場所ではなく、月に数回ほど物を取りに行くだけなのですが、たまたま納屋に入った際にハチが飛ぶような羽音を聞きました。
ハチが入ってきたのかと思い、辺りを見回すと数匹飛び回っています。
様子を窺っていると上のほうに飛んでいくので、見上げると、さらに多くのハチがいます。
ハチの巣が作られたと思って駆除を依頼しましたが、まさか木の中に巣があるとは思いもしませんでした。