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コアシナガバチとは?特徴や危険性にくわえ巣の駆除方法を解説

コアシナガバチとは?特徴や危険性にくわえ巣の駆除方法を解説

コアシナガバチは、樹木の細枝や日当たりのよい岩の間、人家の軒先やベランダなどに巣を作るスズメバチの一種です。コアシナガバチは攻撃性が高いハチとして知られ、むやみに近づくと刺されてしまうリスクがあるので注意が必要。
今回は、コアシナガバチの生態、危険性、巣の特徴、そして安全な駆除方法について詳しく解説します。さらに、自分で駆除する場合と、専門業者に依頼する場合の方法や、それぞれのメリットとデメリットについてもご紹介。
コアシナガバチの巣を見つけてしまった場合は、慌てて駆除しようとせず、まずは情報収集を行い、適切な方法で対処することが重要です。
今回の記事を参考に、コアシナガバチの生態と危険性を理解し、安全な距離を保ちながら、適切な方法で巣を駆除しましょう。

この記事で分かること
・コアシナガバチの生態
・コアシナガバチの巣の特徴
・コアシナガバチの巣の駆除方法と駆除する際の注意点

コアシナガバチの生態は?基本情報を解説

コアシナガバチの生態は?基本情報を解説

画像引用元:理科教材データベース
http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/SEIBUTSU/DOUBUTSU/08hachi/chosachi/karu15/type03/index.html

コアシナガバチの身体的特徴や生息地、食べ物や巣の場所は、以下のようになっています。

名称 コアシナガバチ
生息地 北海道・本州・四国・九州(日本全土)

朝鮮半島・中国東北部

体長 11~17mm
特徴 頭部:黄色・橙色(雄は微毛が生えている)

胸部・腹部:黒色・茶褐色の縞模様

捕食対象 幼虫:イモムシやガの幼虫

成虫:花蜜・樹液・幼虫からの分泌液など

巣の場所 低い位置に生える樹木の枝や日当たりのよい岩場、人家の軒先やベランダ

コアシナガバチは、スズメバチ科に属するハチの一種で、日本を含むアジア地域に広く分布しています。その名前の通り、他のハチと比較して長い後脚を持つことが特徴的です。成虫の体長はおおよそ11~17mm程度で、体色は黒と茶褐色の模様があります。
幼虫時には、コアシナガバチの成虫が捕獲したイモムシやガの幼虫などを食し、成虫になると花蜜や樹液などを主食とします。

4月から11月まで活動しています。5月から6月にかけて女王バチが巣を作り始め、7月から8月にかけて働きバチの数が増え、巣が大きくなります。
成虫が活発に活動する時期は主に5月から10月にかけてとされ、家の軒先や森林などでコアシナガバチの姿を見かけるのもこの時期が多いでしょう。

次の項目では、コアシナガバチの特徴をさらに詳しく掘り下げ、他のハチとの違いについても解説します。

コアシナガバチの特徴とは?他のハチとの違いもご紹介

コアシナガバチとは

コアシナガバチには、見た目が似たハチが多く、素人目にはなかなか見分けがつかないことが少なくないでしょう。
コアシナガバチの特徴としては、体長が11~17mm程度で、ほかのハチと比較すると小ぶりであり、背中の上は真っ黒で模様がありません。その代わりに、背中の後ろにある黄色の模様ははっきりとしており、帯状であるなど、他のハチとは少し異なる形状をしているのも特徴の一つです。
くわえて、雄の頭には微毛が密集するように生えているのも、コアシナガバチを他のハチと見分ける際のポイントとなります。
似ているハチには、キボシアシナガバチやセグロアシナガなどがいますが、体の大きさにくわえ、背中の上の模様や、模様の形などを確認することで見分けることが可能です。

コアシナガバチの巣にはどんな特徴がある?

コアシナガバチの巣にはどんな特徴がある?

画像引用元:森林生物情報
https://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/seibut/bcg/bcg00055.html

コアシナガバチの巣は、主に木の枝や屋根裏、物置など、人目につきにくい場所に作られます。形状は大きさや場所によって異なりますが、一般的には傘のような形状をしており、茶色い色が特徴とされています。また巣の内部は、複数の層に分かれており、各層に卵、幼虫、蛹、成虫が住んでいます。
初期段階は小さな突起状をしており、徐々に蛹室(ようしつ)が増えていくことで大きくなっていくのです。また、コアシナガバチの巣の蛹室のフタは白色をしているのに対して、他のハチの蛹室のフタは黄色や茶色をしているのが一般的。身体的特徴がコアシナガバチによく似ているキボシアシナガバチの巣も、蛹室のフタは黄色をしています。
そのため、コアシナガバチの巣と他のハチの巣を見分ける際は、蛹室のフタの色を確認してみるのがよいでしょう。

コアシナガバチの危険性について

コアシナガバチの危険性について

画像引用元:あきた森づくり活動サポートセンター
http://www.forest-akita.jp/data/konchu/28-asinaga/asinaga.html#04

コアシナガバチの危険性は主に、彼らが感じる脅威に対する攻撃性に関連しています。一般的には、人に対して積極的に攻撃をすることは少ないものの、巣に近づき過ぎたり、巣を直接的に刺激したりした場合、攻撃を受けるリスクがあります。

コアシナガバチの刺し傷は、激しい痛みを伴い、腫れや赤みが生じることが一般的です。また、アレルギー反応を持つ人が刺された場合、急激な血圧低下、呼吸困難、意識の喪失など、命に関わる重篤な状態であるアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。このため、コアシナガバチに刺された場合には、迅速な医療措置が必要となることがあります。

くわえて、前項目でもお伝えしたとおり、コアシナガバチの巣は人の生活圏内にも作られることがあり、家の軒下や物置、時には地面に穴を掘って作られることもあります。
これらの巣に気づかずに近づいてしまった場合、攻撃を受ける危険性があります。特に、子供やペットが無意識のうちに巣に近づいてしまうと、予期せぬ攻撃を受けることがあり、十分な注意が必要です。
そのため、コアシナガバチの巣を発見した場合は、自分で駆除を試みるのではなく、プロの駆除業者に依頼することが最も安全な対処法とされています。自己判断での駆除は、ハチに刺される危険性を高めるだけでなく、不完全な駆除により再発のリスクを招くこともあるからです。

次の項目では、コアシナガバチの巣を自分で駆除する場合と、ハチの駆除専門業者に依頼する場合、2つのケースについて詳しく解説します。

コアシナガバチの巣の駆除方法

コアシナガバチの巣の駆除方法

画像引用元:あきた森づくり活動サポートセンター
http://www.forest-akita.jp/data/konchu/28-asinaga/asinaga.html#04

コアシナガバチの巣は人やペットに対する潜在的な危険を持ち合わせており、見つけた場合には適切な駆除が必要です。しかし、コアシナガバチの巣の駆除は危険を伴う作業であり、正しい知識と方法を理解していなければ、自身の安全を脅かすことにもなりかねません。

この項目では、コアシナガバチの巣を安全に駆除するための二つの方法、「自分で駆除する方法」と「専門業者に依頼する方法」を詳しく解説します。どちらの方法にもメリットとリスクが存在しますので、それらを理解し、状況に応じた適切な選択をするようにしましょう。

コアシナガバチの巣を自分で駆除する

コアシナガバチの巣を自分で駆除するメリットは、自分のタイミングで即座に対応でき、早急に問題を解決できることと、費用を抑えられることです。
専門業者に依頼すると、数万円かかる場合もありますが、自分で駆除すれば、数千円程度で済むでしょう。また、すぐに駆除できるのもメリットです。専門業者に依頼する場合は、駆除までに数日かかることもありますが、自分で駆除すれば、その日のうちに駆除できます。

一方、デメリットは、危険が伴うことです。コアシナガバチは、他のスズメバチに比べて攻撃性が低いとされていますが、巣を刺激したり、巣に近づいたりすると攻撃される可能性があります。また、巣の大きさや場所によっては、自分で駆除するのが困難な場合もあります。

自分でコアシナガバチの巣を駆除する場合は、以下の手順で行います。

■準備するもの

・完全な保護服(長袖、長ズボン、帽子、手袋、顔や目を保護するゴーグルやフェイスシールド)を着用する。
・殺虫剤(できればハチ専用のもの)を用意する。
・駆除作業は、ハチが活動的でない早朝や夜間に行う。

■コアシナガバチの巣を駆除する手順

1. 防護服を着用する
2. 巣に直接殺虫剤を噴射する。巣の入口に特に注意し、ハチが出入りする経路を塞ぐようにする。
※大きな巣の場合、何度かに分けて噴射を繰り返すことが必要。
3. 数日後、ハチの活動が確認できなくなったら、巣を取り除く。この際も保護服を着用し、慎重に作業を行う。
4.巣をビニール袋に入れ、密封して捨てる。

補足として、殺虫剤についてはハチ専用の製品を選び、安全な距離から巣に直接噴射してください。できれば、長い噴射ノズルがついた製品を使用すると良いでしょう。
また、コアシナガバチは早朝や夜間、気温が低い時に活動が鈍るため、これらの時間帯に駆除作業を行うのがよいでしょう。数日後、ハチの活動がなくなったことを確認してから巣を取り除きます。この時も完全な保護装備を着用してください。
刺された場合に備えて、冷却用の氷やアイスパック、アレルギー反応に対応する薬を準備しておくと安心です。

お伝えしたように、自分での駆除は即効性がありコストを抑えられるメリットがありますが、安全リスクを避けるためには適切な準備と注意が必要です。特にアレルギーのある人や、大きな巣に対処する場合には、リスクを避けるため専門業者に依頼することを強くおすすめします。
自己判断で安全が確保できる場合のみ、自分での駆除を検討しましょう。

コアシナガバチの巣の駆除を専門業者に依頼する

コアシナガバチの巣の駆除を専門業者に依頼する

コアシナガバチの巣の駆除を専門業者に依頼するメリットは、安全に駆除できることです。専門業者は、経験と知識に基づいて、安全に駆除してくれます。また、確実に駆除できるのもメリットです。専門業者は、巣の周辺の環境も考慮して、確実に駆除してくれます。さらに、巣の撤去まで対応してくれるのもメリットです。専門業者は、巣を撤去することで、再発を防いでくれます。

一方、デメリットは、費用がかかることです。専門業者に依頼すると、数万円かかる場合もあります。また、駆除までに時間がかかることもあります。専門業者は、安全に駆除するために、事前に調査や準備を行う必要があるため、駆除までに数日かかる場合があります。

■コアシナガバチの巣の駆除を専門業者に依頼する手順
1.インターネット検索や口コミを参考に、信頼できる害虫駆除業者を探す。
2.駆除実績、対応速度、コストなどを比較し、事前に見積もりを取得する。
3.業者に現地調査を依頼し、正確な見積もりを出してもらい、見積もり内容を確認した後、条件に合意したら契約を結ぶ。
4.業者が指定した日時に駆除作業を行う。
5.駆除後、業者が安全であることを確認し、必要なアフターケアの説明を受ける。

専門業者に依頼する方法は、その安全性と確実性から、特に大きな巣や、自分での駆除が難しい場合に適しています。
デメリットとしてはコストや手間がかかる点が挙げられますが、リスクを避け、確実な駆除を求める場合には、最も適した選択肢と言えるでしょう。

コアシナガバチの巣を駆除する際の注意点

コアシナガバチの巣を駆除する際の注意点

前項目では、コアシナガバチの巣の駆除方法を解説しましたが、改めて駆除する際の注意点をお伝えします。コアシナガバチの巣の駆除する際は、これらの注意点を意識するようにしましょう。

まず自分で駆除する場合の注意点として挙げられるのは、刺されるリスクを最小限に抑えることです。作業の際は、長袖、長ズボン、手袋、帽子、顔を保護するゴーグルやフェイスシールドを着用してください。

なお、すでに何度かお伝えしていますが、なお、自分でコアシナガバチの巣を駆除するのが不安な場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。専門業者は、経験と知識に基づいて、安全に駆除してくれるので安心です。

ちなみに、業者に駆除を依頼する場合の注意点ですが、業者を選ぶ際は、複数業者から見積もりを取ることや事前に駆除内容を確認することです。複数業者から見積もりを取ることで、費用を比較することができますし、事前に駆除内容を確認することで、納得した上で駆除を依頼することができます。

参考までに、コアシナガバチの巣の駆除を専門業者に依頼する際の業者選びのポイントとしては、以下を抑えておくのがよいでしょう。

  • 経験と実績がある業者か
  • 保険に加入しているか
  • アフターフォローが充実しているか

経験と実績がある業者は、安全に駆除できる可能性が高くなります。保険に加入している業者は、万が一の事故に備えることができます。アフターフォローが充実している業者は、再発の防止に力を入れている可能性があります。

これらの点を確認することで、納得した上で駆除を依頼することができます。

まとめ

コアシナガバチは、背中にあるくっきりとした帯状の黄色い模様が特徴的なスズメバチ科のハチです。日本を含むアジア地域に広く分布しており、特に暖かい季節に活動的になります。このハチは、一般的に人間に対して積極的に攻撃することは少ないものの、巣に対する脅威を感じた際には激しい反応を示すことがあり、攻撃性や毒性は決して低くありません。また、コアシナガバチの刺傷は強い痛みを伴います。
コアシナガバチの巣は、木の枝や建物の隙間などに設置されることが多く、家の軒先などに巣を作られてしまうことも少なくありません。巣の駆除は自分で行うことも可能ですが、安全対策を十分に行う必要があり、特に大きな巣や複雑な場所にある場合は、専門業者に依頼することが推奨されます。駆除を行う際には、適切な保護服の着用や駆除後のアフターケアの実施など、安全に配慮した対応が求められます。

「ハチ駆除119番」では、コアシナガバチをはじめとした、ハチの駆除を専門におこなっており、危険性の高いスズメバチの巣やアシナガバチの巣の駆除に対応している業者です。
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