蜂の巣駆除お役立ち情報
住宅の周辺に泥の塊のようなものができていた場合、もしかするとドロバチの巣の可能性があります。
ドロバチの巣の扱い方を間違えると、蜂に刺されてしまうなどの大きな被害に発展することもあります。
そこで本記事では、ドロバチの生態や巣の特徴、危険性、巣を駆除する上でのポイントや手順についてご紹介いたします。
目次
人間の生活圏には、スズメバチやアシナガバチ、ドロバチなどさまざまな種類の蜂が現れます。
なかでもドロバチは、泥や土を使って巣を作る習性をもつ蜂です。
ドロバチにはオオフタオビドロバチ、エントツドロバチ、ギボシトックリバチなど、さまざまな種類がいます。
まずはそれぞれの蜂の特徴を見ていきましょう。
オオフタオビドロバチは体長が10~20mmほどのドロバチです。
腹部に帯のような黄色いラインが入っているのが特徴的です。
エントツドロバチは体長18mm前後で、黒い腹部にオレンジ色のラインが入っています。
泥を使ってエントツ状の巣を作り、蛾の幼虫を複数回に分けて巣に運び入れます。
キボシトックリバチは体長が13~17mmほどの小ぶりなドロバチです。
腹の部分に擬宝珠(ぎぼし)のような黄色の丸い斑紋があります。
スズバチのサイズは小さいもので15mm、大きいものは30mmほどです。
体にはオレンジ色の特徴的な模様があります。
スズバチは泥を使い、丸い鈴のような形の巣を作り上げていきます。
ヤマトフタスジスズバチは体長8~18mmほどとかなり小さなドロバチです。
他の鉢に比べて体が細いのが特徴的です。
腹の部分に2本の黄色いラインが入っています。
一般的な蜂は六角形が連なったハニカム状の大きな巣を作り上げていくのに対し、ドロバチは泥や土を使って巣を作っていきます。
ドロバチの営巣の方法や巣を作る時期には独自の特徴があります。
ドロバチの特徴や生態、見分け方について詳しくチェックしておきましょう。
ドロバチのほとんどは黒っぽい見た目で、腹の部分に黄色またはオレンジの線が数本入っています。
そのサイズは10~30mmほどで、ほかの蜂に比べて小さめです。
ドロバチは日本国内に広く分布しており、多くの人が目にしたことがあるといわれます。
一般的な蜂は巣を作ってコロニーと呼ばれる集団で生活しますが、これに対しドロバチは、単独で巣を作って行動するのが特徴的です。
ドロバチの大きな特徴として、泥や土を使って巣を作るという点が挙げられます。
ドロバチの巣には乾燥した土が使われます。
ドロバチはまず土に水や唾液を混ぜ、穴を開けるようにして巣を作り上げていきます。
泥は白や灰色のものが多く、壁面がかなり薄いのが特徴で、ドロバチの巣は、スコップなどを使えば簡単に壊せます。
また、竹筒や木の穴に泥を詰め、仕切りを作るようにして巣を作っていくタイプのドロバチもいます。
ドロバチが主に巣を作るのは夏が終わり寒くなるまでの時期です。
秋に作られた巣の中に、ドロバチはつかまえた青虫やイモムシを、ドロバチの幼虫のエサにするために貯蔵していきます。
青虫には蜂の毒による麻酔がかけられ、生きた状態で素の中に蓄積されていくのです。
その後、ドロバチは巣の天井から吊り下げるようにして卵を産み付け、巣の穴をふさぎます。
親のドロバチはその後、巣を利用することはありません。
ドロバチは夏から秋にかけて巣を作るのが一般的です。
泥や土を使って作られる巣は、寒くなる時期までに完成します。
ドロバチは秋までに巣の中にエサを溜め、卵を産み付けると巣を去ります。
冬や春先に巣の中で生まれたドロバチの幼虫は、親のドロバチが貯蔵したエサを食べて成長します。
温かい泥の巣の中で冬を超えた幼虫は春にサナギになって羽化し、巣の壁面を食い破って飛び立ちます。
一般的に、蜂は人間に害を与える危険生物として恐れられています。
しかしドロバチは、スズメバチやアシナガバチといった凶暴な蜂に比べると温厚な性格をしています。
人間を見かけたからといって即座に攻撃してくるということは少ないので、それほど警戒する必要はありません。
ドロバチの毒性についても、スズメバチやアシナガバチよりは劣るといわれています。
とはいえ、その毒には小さな虫に麻酔をかける成分が含まれています。
人間の側からドロバチに危害を加えると、刺されてしまい、患部が大きく腫れる可能性もあるので十分気をつけたほうがよいでしょう。
万一、ドロバチに刺されたときには、その部位を水で洗い流して清潔にしておきます。
針が皮膚に入り込んだときにはピンセットや毛抜きで抜き取ってください。
その後、刺された部位を冷湿布またはアイスノンなどで冷やしておけば、次第に腫れはおさまっていきます。
ただし、痛みがあるときや腫れが引かないときには医師に相談しましょう。
ドロバチは大人しく危険性は低いものですが、できるだけ刺激しないようにすることが重要です。
ドロバチはこれから孵化する幼虫のために青虫やイモムシを捕獲する習性をもちます。
害虫を捕食してくれるという観点から、ドロバチを積極的に駆除する必要はないという考え方もあります。
とはいえ、住宅の敷地内に蜂が飛び回っているというのはやはり怖いものです。
小さな子どもがうっかり巣を触ってしまい、刺されるということもあるかもしれません。
住宅の周辺に巣が作られ、蜂に嫌悪感や恐怖感がある場合はドロバチの巣を駆除しておくのが安心です。
森林などの自然豊かな場所の場合、ドロバチは木の枝や木のうろ、植物の茎などに巣を作るのが一般的です。
とはいえ、ドロバチの巣は人間の生活圏に作られることも少なくありません。
住宅の軒下やベランダ、屋根裏や床下などは雨風を防げるため、ドロバチは好んで巣を作ります。
ドロバチはコロニーを作らず単独で活動するため、巣のサイズは比較的小さめです。
住宅周辺の小さなスペースに巣を作られてしまうこともあるので注意が必要です。
住宅の軒下や床下、屋根裏などにドロバチの巣ができてしまったときには、駆除しておくのが安心です。
ただし、ドロバチの巣の駆除に失敗すると蜂に刺されてしまうことがあるので十分に注意しましょう。
ここからは、ドロバチの巣を駆除するときのコツを紹介します。
ドロバチの巣を安全に駆除できるのは、ドロバチの幼虫が羽化して巣立ったあとの時期です。
ドロバチの卵は夏から秋にかけての時期に産み付けられます。
寒い冬の時期が過ぎると幼虫が孵化し、巣穴の中で成長していきます。
その後暖かくなると、十分に成長したドロバチの幼虫は巣に内側から穴を開けて飛び立ちます。
春先、泥状の巣に穴が空いているのであれば、ドロバチが既に羽化して出ていった可能性が高いといえます。
このタイミングであれば、巣を壊したときに中からドロバチの幼虫やエサとなる虫が出てくる心配はほとんどありません。
巣の中に蜂や虫がいるか判断しにくいときには、専門業者に駆除の依頼をするのが安心です。
ドロバチの巣はオオスズメバチの巣と見た目が似ているので、間違えないよう気をつけましょう。
オオスズメバチは蜂の中でも特にサイズが大きく、毒性も強いのが特徴的です。
オオスズメバチを刺激して刺されてしまうと、死亡に至るケースもあります。
オオスズメバチの巣はドロバチの巣と同じように、泥や土を使って作られます。
オオスズメバチは集団で営巣をするため、巣は20cm以上という巨大なサイズになるのが一般的です。
オオスズメバチの巣の中には、数百匹から数千匹という蜂が住み着きます。
ドロバチの巣はこれよりも小さく、10cm前後のサイズ感であることがほとんどです。
巣や園周辺には1~2匹の蜂のみがいるのが一般的です。
とはいえ、オオスズメバチの巣も作られ始めた段階ではかなりサイズが小さいものです。
ドロバチの巣と見間違ってしまう可能性も考えられるので気をつけたいものです。
ドロバチがベランダや軒下など土の外に巣を作るのに対し、オオスズメバチは土中や床下、屋根裏などの閉鎖的な場所に巣を作る習性があります。
また、ドロバチの巣は単なる泥の塊のように見えますが、オオスズメバチの巣にはマーブル状の柄が出ることがよくあります。
住宅の周辺で蜂が巣を作っている場合には、そのサイズ感や形、見た目などをチェックし、ドロバチなのかオオスズメバチなのかを冷静に判断しましょう。
営巣しているのがオオスズメバチである場合、個人での駆除には危険が伴います。
安全に蜂の巣を除去するためにも、専門業者に詳しく相談してみましょう。
一般的な蜂と同じく、ドロバチも昼行性という特徴をもちます。
ドロバチには、昼間に巣を作ったりエサを探したりと飛び回り、日没後には活動をやめて休む習性があるのです。
ドロバチが積極的に活動をしている昼間の時間帯に巣の駆除をすると、ドロバチに余計な刺激を与えてしまうことになります。
最悪の場合、ドロバチに刺されるなどの被害が起きることも考えられるので注意しましょう。
ドロバチの成虫がいる巣を除去するのであれば、ドロバチの動きが鈍くなる夕方以降に行うのが安全です。
ドロバチの巣を駆除するときには、万一のトラブルを避けるためにも万全の準備をしておきたいものです。
事前に必要な道具を準備するなど、万全の態勢で駆除に臨みましょう。
ここからは、ドロバチの巣を駆除するときの準備や手順について説明します。
蜂の巣の駆除を行う際には防護服を用意しておきましょう。
これに加え、長靴や軍手、ゴーグル、帽子などを使って肌を完全に覆い隠します。
首元などの隙間からも蜂が侵入する危険性があるため、タオルなどでしっかりカバーしてください。
ドロバチの駆除に使用する殺虫スプレーと、巣を除去するための金属ヘラまたはスコップも用意しておきましょう。
巣を駆除したあとの処分に使うゴミ袋も必要となります。
ドロバチは昼行性なので、巣の駆除は日没後に行うのが安心です。
暗い中で巣の駆除をするときには、懐中電灯が必要となります。
しかし、懐中電灯の光を当てると蜂が刺激によって凶暴化することがあります。
懐中電灯に赤色のセロファンを貼っておけば、蜂が光を認識できなくなり安全に駆除できます。
まずはドロバチの巣に向けて、殺虫スプレーを遠くから噴射します。
巣の中に成虫がいなければ襲われる心配はありませんが、もしも巣穴から蜂が飛び出してきたらすぐに殺虫スプレーを吹きかけましょう。
しばらく周辺に殺虫スプレーを噴射して蜂が出てこないことを確認したら、次は巣穴の内部に向かって殺虫スプレーを噴射します。
その後数分放置すれば、巣の内部にいたドロバチの幼虫や青虫などは力尽きるはずです。
念のため10分程度経過してから、金属ヘラやスコップを使って巣を崩し、除去していきましょう。
駆除したドロバチの巣や虫の死骸はゴミ袋にまとめ、口をしっかりと縛って処分したら完了です。
ドロバチの巣は自分で駆除することももちろん可能です。
夏から秋にかけての時期は営巣のために成虫のドロバチが巣の周辺にいますが、産卵を終えると成虫は巣から離れます。
産卵後の秋から冬の時期であれば、成虫のドロバチに攻撃される可能性はほとんどありません。
冬か春の時期に巣を駆除した場合、巣の中からはドロバチの卵や幼虫、エサとなる青虫が出てきます。
危険性は低いものの、肌のかぶれなどが起きる可能性はあるので気をつけましょう。
また、虫が苦手な方は駆除の際に嫌な思いをするかもしれません。
ご自分でドロバチの巣を駆除するのが難しいときには、プロに依頼するのが安心です。
ドロバチの巣の駆除を専門業者に依頼すれば、気になる蜂の巣を確実に除去してもらえます。
また、蜂の巣が再び作られないよう、再発防止の処置をしてもらえることもあります。
「ハチ駆除119番」は、さまざまな蜂の駆除を行ってきた業者です。
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一週間有効の「再発保証」がついているので、駆除後、同じ場所に巣ができてしまった場合も安心です。
ドロバチの巣が複数個作られてしまったときや、駆除しにくい高い場所などに巣ができてしまったときなどにも、専門業者であれば適切な駆除が可能です。
蜂の巣に悩まされている方は、ぜひ「ハチ駆除119番」にご相談ください。
ドロバチとは泥や土を使って巣を作る蜂の総称です。
ドロバチの成虫は主に夏から秋にかけての時期に巣を作り、卵を産み付けたあとには巣を立ち去ります。
成虫がその後巣に戻ってくることはありません。
巣に産み付けられたドロバチの卵は春先に孵化し、幼虫は巣穴のエサを食べ終わるとやがて巣立ちます。
ドロバチの巣を駆除するのであれば、成虫がいなくなる冬の時期か、幼虫が羽化して巣立った春以降のタイミングを狙うのが安全です。
ドロバチは比較的穏やかな性質の蜂ですが、巣の駆除の際に攻撃される可能性がないわけではありません。
駆除が難しいと感じられるときには、専門業者に駆除を依頼しましょう。
住宅周辺のドロバチの巣にお悩みなら「ハチ駆除119番」が駆除のご相談に応じます。
ご自宅で蜂の巣を見かけたら、近くに寄らずにお早めに「ハチ駆除119番」へお問い合わせください。