蜂の巣駆除お役立ち情報

チャイロスズメバチは危険なハチ!生態や巣の特徴・駆除方法をご紹介

参照元:チャイロスズメバチ | 相模原市立博物館の職員ブログ
https://www.sagami-portal.com/city/scmblog/archives/21363

チャイロスズメバチは、外敵に対して毒液を噴射して攻撃を仕掛ける攻撃性・毒性ともにスズメバチのなかでも危険性の高いハチです。チャイロスズメバチの見た目は、ハチ特有の黄色や黒といった縞模様ではなく、赤褐色と黒の色彩で構成された特徴的なもの。
日本ではそうそう見かけることはない珍しいスズメバチバチですが、万が一にでも遭遇してしまったら、じゅうぶんな注意が必要です。
また、チャイロスズメバチには、ほかのスズメバチの巣を乗っ取ってしまうという独特の習性があります。
本記事では、チャイロスズメバチの生態や巣の特徴、攻撃性について解説。自宅や近隣で姿を見かけてしまった場合、どのように対応すればよいのか、駆除方法も併せてご紹介します。

チャイロスズメバチの生態や巣の特徴は?

チャイロスズメバチは、毒性・攻撃性ともに非常に高く、危険性の高いハチとして知られています。攻撃的な特性を持つことが多いスズメバチのなかでも、とくに危険な品種のハチとして知られているのです。
この項目では、チャイロスズメバチの生息地、身体的特徴や食べ物といった詳しい生態にくわえ、巣の特徴といった基本情報をご紹介。
さらに、チャイロスズメバチの攻撃の特徴や毒性についても詳しく解説します。

チャイロスズメバチの生態

参照元:https://www.はちみつ.net/blog/archives/520.html

まずは、チャイロスズメバチの身体的特徴や生態についてお伝えします。

名称 チャイロスズメバチ
生息地 中国・朝鮮半島・東シベリア・台湾・タイ・ミャンマー北部

北海道・本州・中部地方

体長 女王バチ:29~30mm

オスバチ:20~27mm

働きバチ:17~24mm

特徴 頭部・胸部:光沢のある赤褐色で

腹部:光沢のある黒色

捕食対象 幼虫:クモ・バッタなどの昆虫

成虫:昆虫・果実・樹液

巣の場所 家屋の屋根裏・壁の間・床下・樹洞

※ほかのスズメバチの巣を乗っ取る

 

一般的なハチといえば、黄色と黒色の縞模様を連想される方も少なくないでしょう。
ですがチャイロスズメバチは、通常のハチとは異なり、赤褐色の頭部と胸部、黒色の色味。
硬く光沢のある外皮に、迫力満点の大きな顎は、見た目からもその危険性がうかがえます。
その特徴的な色合いから、比較的容易にほかのスズメバチと見分けられるというわけです。

チャイロスズメバチの大きさですが、女王バチが約30mm、働きバチが20mm前後と、スズメバチのなかでは大型~中型の部類に属します。
サイズ感的には、キイロスズメバチやモンスズメバチに近しいです。サイズが似ているため、飛んでいる際はほかのスズメバチとの見分けが難しいかもしれません。

外来種であるチャイロスズメバチは、2010年以降国内において分布が拡大。
現在では北海道から本州、中部地方と広く分布していますが、九州地方においては発見された報告はないようです。
そもそもチャイロスズメバチは、国内での発見例自体が少ないハチであるといえます。
それもそのはずで、現在チャイロスズメバチは絶滅危惧種に認定されるほど希少で、幻のハチとまでいわれているのです。

活動時期については、働きバチが羽化するのが7月以降で、もっとも活動的になるのが、女王バチやオスバチが羽化する9月~10月頃。この時期、働きバチの数は最大で約300匹ほどにもなるといわれており、羽化した女王バチは新しい女王バチを産み、越冬をするのです。
チャイロスズメバチは、幼虫のときには、クモやバッタといった昆虫を食し、成虫になると昆虫に加え果実や樹液なども食すようになります。
さらにチャイロスズメバチの特徴として有名なのが、ほかのスズメバチの巣を襲い巣を乗っ取るという習性です。

次の項目では、チャイロスズメバチの巣の特徴や、乗っ取りの習性について詳しくお伝えします。

チャイロスズメバチの巣の特徴

チャイロスズメバチの巣は、釣鐘型や球状などさまざまな特徴を持っており、閉塞的な空間を好むものの、開放的な環境にある巣に生息していることもあるなど多種多様。
チャイロスズメバチは、まれに巣を作ることもあるのですが、多くの場合、ほかのスズメバチの巣を乗っ取り、自分たちのコロニーにしてしまいます
ほかのスズメバチの巣の特徴を備えた巣に生息しているという特性から、巣のみでチャイロスズメバチを見分けるというのは困難なのです。

ハチをはじめとした多くの昆虫は、階級や役割に則って生きる「社会性昆虫」。
チャイロスズメバチは、そうした社会性が出来上がっているほかのスズメバチの巣の中に入り込み、本来の巣の女王バチを殺してしまいます。
巣に残る働きバチは、作り上げられた社会性のもと、以前と同じように成り代わった女王バチのために働き続け、チャイロスズメバチが生んだ新しい女王バチの世話までおこないます。
その後、徐々に元の巣のハチとチャイロスズメバチは完全に入れ替わり、完全なチャイロスズメバチの巣ができあがるというわけです。
チャイロスズメバチが何故たやすく巣を乗っ取ることができるかというと、元来巣に住んでいるスズメバチのフェロモンを体に付け仲間として認識させることで、比較的容易に巣に侵入することが可能だからなのだそう。
こうしたことから、ほかのハチが作り上げた巣を乗っ取り繁殖していくチャイロスズメバチは、「社会寄生昆虫」といわれています。

またチャイロスズメバチは、キイロスズメバチやモンスズメバチの巣を好んで乗っ取ります。
これは、ハチの幼虫を育てるための育房が、巣のなかに多く存在するため、チャイロスズメバチが卵を産め点けやすいためだといわれているのです。
ただ、スズメバチの中でも最強格のオオスズメバチの巣については、さすがにチャイロスズメバチであっても力負けしてしまうためか、乗っ取りがおこなわれることはほぼありません。
こうした理由から、チャイロスズメバチの狙いがキイロスズメバチやモンスズメバチの巣になってしまうというわけです。

チャイロスズメバチは危険!毒性や攻撃性について

チャイロスズメバチは、スズメバチのなかでもオオスズメバチに次いで危険性の高いハチ。
前項目でもお伝えしたように、チャイロスズメバチは、キイロスズメバチやモンスズメバチの巣に侵入し、女王バチを殺して巣を乗っ取ります。
これは、チャイロスズメバチの毒針が、他種のハチよりも長く太く、強力な毒性を持っているからにほかなりません。
また、チャイロスズメバチの外皮は非常に硬いため外敵からの攻撃に強く、攻守を兼ね備えているのです。

ほかのスズメバチの脅威となるチャイロスズメバチは、もちろん人間にとっても危険な存在。チャイロスズメバチは「殺人バチ」と呼ばれるほど攻撃的な性格をしており、集団で攻撃を仕掛けてくるのです。
まず大きな顎で「カチカチ」と警戒サインを鳴らし、地面に近い位置を飛行するという威嚇行動に出ます。
それでも相手が退かないとなると、いよいよ攻撃開始です。
太く長い毒針で刺すことはもちろん、チャイロスズメバチは空中から毒液を噴射するといった独特の攻撃スタイルをとることでも有名なハチ。
この毒液がいっかり目に入ってしまうと、最悪の場合失明の危険すらあるのです。
毒針もまた非常に強力で、刺されたときに感じる痛みはオオスズメバチをも上回るほどともいわれています。

それでは、もしチャイロスズメバチに遭遇してしまった場合、どのように対応すればよいのでしょう。
次の項目では、チャイロスズメバチに遭遇してしまった際の対応や、刺されてしまった場合の対処法をお伝えします。

チャイロスズメバチに遭遇してしまったら?

参照元:https://choruien2.exblog.jp/27518396/

高い攻撃性にくわえ、強力な毒針と毒液を持つチャイロスズメバチ。
遭遇してしまった際に、対応を間違えれば命の危険にさらされることにもなりかねません。
そこで、チャイロスズメバチに刺されないためのポイントと、刺されてしまった場合の対処について、具体的にお伝えします。
チャイロスズメバチに遭遇してしまった場合に備えて、ぜひ参考にしてください。

チャイロスズメバチに刺されないためのポイント

チャイロスズメバチに遭遇してしまった際は、その強力な毒針に刺されてしまわないためにも、その場における行動が肝心です。

前項でも説明しましたが、チャイロスズメバチは外敵とみなした相手に対し、攻撃を仕掛ける前にまず威嚇行動をとります。具体的には顎をカチカチと鳴らし、地面近くを飛行するといった行動です。
近くでカチカチと異音が聞こえ、足元をチャイロスズメバチが飛び回っている場合、頭を下げて、静かに、そして速やかにその場から離れましょう。
このとき、パニックを起こしてチャイロスズメバチを手で払いのけたり、大声を出したり走ったりするのは厳禁。
チャイロスズメバチに限らず、危険性の高いスズメバチに遭遇した際は、とにかく冷静に、その場を離れることを第一に考えてください。
その場から20~30mほど離れ、チャイロスズメバチの姿が見えなくなれば、彼らの縄張りである危険地帯から脱したと考えて問題ないでしょう。

もしチャイロスズメバチの巣を見つけてしまった場合、不用意に近づいてはいけません。
テリトリーから離れさえすれば、チャイロスズメバチもしつこく追っては来ないでしょう。
チャイロスズメバチの巣が作られやすい民家の軒下や屋根裏、樹洞の近くに行く際は、注意しておくのがよいです。

また一般的にハチは、黒い服装や、強いにおいを発するものに強く反応を示します。
そのため、屋根裏や床下の掃除をするときや、ハイキングや山登りに出かける際は、黒色の服装を避けるのがよいでしょう。できれば原色を避けた、白っぽい服装がおすすめ。
くわえて、長袖長ズボンなど、肌の露出が少ない服装をするのがよいですよ。
また、香りの強い香水や制汗スプレーなどを使うのも避けた方が無難でしょう。とくにフローラル系の、お花の香りには要注意。
さらに、アルコールや甘い飲み物の香りも好む傾向にあるため、とにかく匂いの強いものを所持している際は注意してください。
チャイロスズメバチが活動を開始する7月頃から、9月~10月頃にかけては特に気を付ける必要があります。

チャイロスズメバチに刺されてしまったら?

いくら注意を払っていても、刺されてしまう可能性はゼロではありません。
強力な毒を持つチャイロスズメバチに刺されてしまった場合は、できるだけ早急な処理が必要。実際に、チャイロスズメバチに刺されたあと15分ほどで心停止を起こしてしまったという例もあるのです。

チャイロスズメバチはもちろん、毒性の強いハチに刺されてしまった場合、まずは刺さっている針を身体から取り除く必要があります。
無理に抜き取るのではなく、指先やピンセットで慎重にゆっくり引き抜くようにしてください。その後、冷たく清潔な水を使って患部を洗い、毒を洗い流します。
またチャイロスズメバチの場合、刺しても針が抜けずに、何度も刺されてしまう危険性もあります。
その場合は、その場から離れた後、刺された患部から速やかに毒を絞り出し、水で洗い流すようにしましょう。
ステロイド系の軟膏やヒスタミン剤を所持していれば、患部に塗っておくのがよいです。
保冷剤などを使って患部を冷やすと、痛みや腫れを緩和させることができます。

痛みや腫れといった、通常の虫刺されの症状のみの場合は、皮膚科を受診するだけでもじゅうぶんです。
ですが、注意していただきたいのが、めまいや息苦しさ、嘔吐感や意識混濁の症状がみられるケース。痛みや腫れにくわえ、上記のような症状が現れた際は、アナフィラキシーショックを起こしている可能性があります。
放置してしまうと、さらに重篤な症状を引き起こし、命まで危険にさらしてしまう危険性があるため、すぐに病院を受診してください。
アナフィラキシーショックは、急激に症状の悪化する場合があるので、体に異変を感じる場合はためらわず救急車を呼ぶようにしましょう。

チャイロスズメバチや巣の駆除方法を解説

参照元:BirgitによるPixabayからの画像

チャイロスズメバチは危険なハチのため、自宅の屋根裏や床下、庭先や近隣で巣を発見した場合、駆除するのが安全です。
この項目では、チャイロスズメバチや巣の駆除方法を、自力でおこなう場合と業者へ依頼する場合の2パターンご紹介。
それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、駆除を検討するようにしましょう。

自分でチャイロスズメバチの巣を駆除する

チャイロスズメバチの巣を自分で駆除したい場合、刺されず安全に対処することを第一に考えましょう。
服装は肌の露出が少ない長袖長ズボン、長靴や手袋、帽子に目を保護するメガネもしくはゴーグルを着用して作業に臨みます。
布の服より、厚手のレインコートなど、チャイロスズメバチの針を通さない服装をするのがベストです。
さらに、虫取り網、長い棒、ゴミ袋、ハチ駆除用の殺虫スプレーを準備しておきます。

手順としては、まず巣の近隣に殺虫スプレーを散布し、チャイロスズメバチの動きを弱らせた後、巣の中にもスプレーを注入。
ハチが至近距離にいる状態で作業をすると刺されてしまうリスクが増すため、巣の周辺のハチが殺虫成分で一掃された後で巣に近付くことを心がけてください。
注入した殺虫スプレーによって、巣のなかのハチが駆除できたら、巣を根元から切り落とし二重にしたゴミ袋のなかにいれ、密封された袋内に殺虫スプレーを散布します。
ゴミ袋は、そのまま燃えるゴミに出して問題ありません。巣のなかのハチが完全に死滅していることが確認できれば、袋から取り出し、踏みつぶして土に埋めて処理するという方法もあります。

ただ、巣に生息するチャイロスズメバチの数は非常に多く、さらに狂暴ということもあり、素人が自力で駆除するのは困難です。
もし駆除するとするなら、まだ働きバチの数が少ない初期の巣にとどめておきましょう。
また、ハチは女王バチさえ生き残っていれば巣を再建することが可能なので、駆除できたと思っていても、新たな巣を作られてしまう可能性もあります。
以上のことから、チャイロスズメバチの巣は、自力で駆除するのではなく、ハチ駆除を専門としている業者に依頼するのがよいでしょう。

ハチ駆除を専門におこなっている業者に駆除してもらう

チャイロスズメバチをはじめとした、危険性の高いスズメバチの巣を駆除するなら、安全かつ確実な方法はハチ専門の業者に駆除を依頼すること。
これまでお伝えしてきたように、チャイロスズメバチは非常に危険なハチです。さらに、巣に生息する個体の数も多く、自力で駆除を実施するには難易度が高く危険。
またスズメバチの種類によっては、30cm以上ある大きな巣であることも珍しくありません。くわえてスズメバチの巣は、極端に狭い場所や、高い場所に作られていることが多く、素人が処理することは難しいでしょう。

ハチ駆除を専門におこなっている業者であれば、これまで培った技術や専門的な知識を活かし、適切な処置が可能。必要な道具もすべて揃っているので、素人では駆除が難しい閉鎖空間や高い位置にある巣でも問題なく対処してくれます。

とはいえ、駆除にかかる費用は気になるところです。
一般的に、スズメバチの巣の駆除にかかる費用は、小さいものであれば10,000円前後、30cmを超えるような大型のものであれば30,000円~50,000円当たりが相場といわれています。
巣の大きさにくわえ、巣がある場所や、スズメバチが活発に活動する夏のシーズンには、料金が少し割高になることもあるようです。

ただ、自力で駆除を実施する際にも、防護服や道具をそろえたりする必要があるため、業者への依頼にコストがかかることはそれほどデメリットとはいえないかもしれません。
業者のホームページに料金が記載してあったり、見積もりで事前に料金を教えてもらったりすることが可能なため、費用面が気になる方は調べてみることをおすすめします。

まとめ

毒性・危険性ともにスズメバチのなかでもトップクラスのチャイロスズメバチについて解説いたしました。
赤褐色と黒色の体、大きな顎を持つチャイロスズメバチは、現在絶滅危惧種に指定されるほど珍しいスズメバチバチですが、遭遇してしまった場合注意が必要。
長く太い毒針と毒液を噴射して攻撃を仕掛けてくるため、もし出くわしてしまった際は、チャイロスズメバチを刺激しないように静かにその場から離れましょう。
また、チャイロスズメバチはキイロスズメバチやモンスズメバチの巣を乗っ取って、自分たちのコロニーにしてしまうという特性を持っています。そのため、巣を見ただけでは、チャイロスズメバチがいるのかどうか判断するのは難しいでしょう。
とはいえ、これほど危険性の高いチャイロスズメバチを、自宅近くで見かけたなら襲われてしまう危険にさらされる前に駆除してしまうのが一番。
初期の巣であれば自分で処理することも可能ではありますが、やはりハチの駆除を専門とする業者に依頼するのが安全です。

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さらに、1週間以内に同じ場所に巣ができた場合は、再発保障によってすぐに対応してくれるのが嬉しいポイントです。

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