蜂の巣駆除お役立ち情報
モンスズメバチは、黄色と黒色の縞模様が特徴的な中型のスズメバチ。いまや絶滅の危機にひんしている国や地域もあるほど数は少ない品種ですが、攻撃性が高く夜も活動するハチのため、もし見かけた場合は注意が必要です。
また、モンスズメバチは一目では発見しずらい閉鎖的な空間に巣を作るため見つけにくく、駆除には手間がかかります。知識もないままに、素人が駆除を試みるのは危険です。
そこで今回は、モンスズメバチの生態や巣の特徴、ほかのスズメバチとの違いや見分け方にくわえて、駆除方法までを解説します。
モンスズメバチについての知識をつけて、安全に駆除を実施する一助にしてください。
目次
画像参照:モンスズメバチ|上野高敏 -Takatoshi UENO-
http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/ine/ueno/suzumebachi5.html
冒頭でもお伝えしたとおり、モンスズメバチは、スズメバチのなかでも中型で、夜間も活動するという特徴があります。
また、攻撃性が高いため、危険なスズメバチといえるでしょう。
この項目では、モンスズメバチの身体的特徴や食べ物といった詳しい生態や、巣の特徴をお伝えします。
また、ほかのスズメバチとの違いについてもご紹介しますので、見分ける際の参考にしてください。
モンスズメバチの生態生息地や身体的特徴、捕食対象や巣の場所は以下のようになっています。
名称 | モンスズメバチ |
原産地 | ヨーロッパ |
生息地 | ヨーロッパ、北アメリカ・アフリカ大陸、アジア |
体長 | 働きバチ:20~27mm
女王バチ:28~30mm |
特徴 | 頭部:全体は黄色で、おでこ部分が黒色
胸部:黒色 腹部:左右対称な黄色と黒色の縞模様、おしりの先端が黄色 |
捕食対象 | セミ、クモ、バッタ、チョウ、ミツバチ
樹液、果実、花の蜜 |
巣の場所 | 樹洞、地中、家屋の屋根裏、ベランダ |
モンスズメバチは、英名を「European hornet」といい、直訳すると「ヨーロッパのスズメバチ」。その名の通り、ヨーロッパが原産のスズメバチで、現在では北アメリカ・アフリカ大陸、アジアに生息しています。
日本国内においては、北海道、本州、四国、九州・佐渡島に分布。
ヨーロッパ圏では、「三箇所刺されると死ぬ」という言い伝えがあるほど知名度の高いスズメバチのため、活発に駆除がおこなわれた結果、今では絶滅の危機にひんしている地域もあるのです。
また、幼虫の食糧となるセミやバッタといった大きな昆虫が捕りづらい環境となっていることも、モンスズメバチの数が減少した要因と考えられています。
モンスズメバチの体長は、働きバチが20~27mm、女王バチが28~30mmほど。
大型のスズメバチより小ぶりですが、ミツバチやアシナガバチといった小型のハチよりは大きめの中型サイズという、ハチのなかでは平均的な大きさです。
見た目において、一番わかりやすい特徴は、腹部にある黄色と黒色の縞模様。この縞模様も、規則的な並びではなく、波を打つような模様となっているのが特徴です。
モンスズメバチの活動時期は、4月~10月にかけて。主に4月~6月にかけて、女王バチが活動を始め、巣作りを始めます。
この頃はまだ働きバチの数も少ないため、駆除するのに適した時期です。
その後、7月~9月頃にかけて徐々に巣が拡大するに従い、働きバチの数も増えていきます。
働きバチの数が増える頃には営巣も盛んとなり、ハチ達の警戒心もピークに。
くわえて、モンスズメバチの最大の特性は、ほかのスズメバチと違い夜間も活動するというところ。
一般的なスズメバチは、日没とともに巣に戻る習性がありますが、モンスズメバチは夜間も活動的に行動します。
深夜帯になっても樹液を求めて活動しているため、モンスズメバチ巣がありそうな閉鎖空間や、森林に立ち入る際は気をつけてください。
次の項目では、ほかのスズメバチとの見分け方についてお伝えします。
モンスズメバチの特徴は、腹部にある黄色と黒の波打つような縞模様です。
サイズや外見的特徴がよく似ているとされるスズメバチは、ヤセグロアシナガバチやオオスズメバチ、キイロスズメバチ、コガタスズメバチといわれています。
とくにヤセグロアシナガバチは、体長や腹部の波打つような模様が似ているため、間違われやすいです。
見分けるポイントとして、ヤセグロアシナガバチは後ろ足が長く、脚を垂らして飛ぶ特徴があるため、脚に注目してみましょう。
また、オオスズメバチやキイロスズメバチも、腹部の模様がモンスズメバチと似ているため、間違えやすいです。
モンスズメバチとの見分け方は、オオスズメバチはモンスズメバチよりも体がさらに大きく、腹部の模様が垂直の縞となっているところに注目。キイロスズメバチは、体全体が明るい黄色をしているところとなりますので、モンスズメバチに似たハチを見た際は確認してみましょう。
ただ、モンスズメバチはもちろん、オオスズメバチやキイロスズメバチは攻撃性・毒性ともに高く危険なハチですので、不用意に近づいたりしないよう気をつけてください。
少しでも身の危険を感じた場合は、その場にとどまらず静かにその場から立ち去りましょう。
また、スズメバチだけでなく、モンスズメバチに似た昆虫はほかにも存在します。
たとえば、ハナアブの仲間やコシアカスカシバなどは、腹部の模様がスズメバチによく似ているため、間違う方も少なくありません。
これらの昆虫は、外敵となるハチに外見を似せることで、捕食されることから逃れる効果を得ているのです。
モンスズメバチの巣は、波模様があり釣鐘のような形をしているのが特徴。巣の下に穴が開いており、働きバチはこの穴から出入りします。
ほかのスズメバチの巣との違いは、この波模様をした釣鐘型の形状と下部に開いた穴です。
外観の波模様はほかのスズメバチの巣とも似ていますが、下部に穴が開いていることが確認できれば、モンスズメバチの巣だと判別できるでしょう。
巣のサイズは、初期は5cmほどの大きさですが、ひと月で30cmほどの大きさとなり、なかには40cm~50cmほどになるものも。
また、モンスズメバチは、巣が拡大して、巣を作った場所が手狭になると引っ越しをする習性があります。
巣が初期の状態のタイミングで駆除ができればよいのですが、巣が大きくなるにつれてなかにいるハチの数も増えて刺される危険が増すので早めの駆除がおすすめ。
くわえて、モンスズメバチの巣が作られる場所は、切り株のなかや樹洞のなか、天井裏や屋根裏といった閉鎖的な空間のため、見つけにくいです。
気づかず近づいてしまい、万が一刺されてしまった場合は迅速な処置が必要。
次の項目では、モンスズメバチの危険性や、刺された際の対処法についてご紹介します。
画像参照:モンスズメバチ|上野高敏 -Takatoshi UENO-
http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/ine/ueno/suzumebachi5.html
モンスズメバチは、オオスズメバチやキイロスズメバチのように積極的には襲ってきません。
ですが、昼も夜も活動するうえ、攻撃性が高く危険なハチです。刺されてしまった際の対処法を誤れば、最悪の場合、命にかかわることも。
そこで、モンスズメバチの危険性や、刺されてしまった場合の対処法、刺されないための予防策などをお伝えします。
すでに何度もお伝えしていますが、モンスズメバチは好戦的な性格をしており、スズメバチのなかではオオスズメバチやキイロスズメバチに次いで危険性の高いハチです。
モンスズメバチ本体や巣に近づくと、仲間とともに周囲を取り囲み、攻撃を仕掛けてきます。
スズメバチの中でも最強の毒性を持つオオスズメバチほど強力ではありませんが、ほかのスズメバチと比較して毒性も強く、刺されると強烈な痛みがあり、患部は腫れてしまいます。
また、アナフィラキシーショックを起こしてしまえば、重症化して命をも危険に去らず可能性があるので、十分注意が必要です。
またモンスズメバチは、日中だけでなく夜間にも活動します。
夜間は視界が悪くなるため、巣に近づいてしまっていることに気づきづらいかもしれません。
モンスズメバチが攻撃を仕掛ける警戒範囲に、うっかり踏み込んでしまっていないか知るポイントは、周囲の「音」に気を配ること。
一般的に、スズメバチは攻撃する前に、威嚇行動をおこないます。
そのため、ブーンと大きな羽音が周囲から聞こえたり、「カチカチ」という音がしたりする場合は、モンスズメバチの警戒音の可能性があるので、速やかにその場を離れましょう。
もしモンスズメバチに刺されてしまったら、手で追い払ったりしゃがんだりせず、できるだけ早くその場から移動してください。大きな身振り手振りで刺激したり、その場にとどまったりすれば、モンスズメバチの追撃にあってしまう危険性があるからです。
20~30mほど離れれば、モンスズメバチの警戒範囲から逃れることができます。
刺されてしまった患部は、可能なかぎり早めに応急処置をしましょう。
モンスズメバチの毒針には強い毒があるため、迅速に毒を取り除くのが大切です。まずは刺された患部を流水にさらして、指先で毒を絞り出してください。ハチの毒は水溶性のため、水で洗い流すことで毒の効果を軽減できますし、患部を冷やすこともできます。
患部を1~2分ほど水で洗い流したら、氷や濡れたタオルなどで冷やしつつ、早めに皮膚科を受診してください。虫刺され用の抗ヒスタミン剤が配合されている塗り薬などがあれば、塗っておくのがよいですよ。
刺されないための対策として、モンスズメバチに遭遇する可能性が高い森林へハイキングに出かける際や、家屋の屋根裏や天井裏の掃除をする際は、ハチに攻撃されやすい黒色の服装は避けた方が無難。
また、ハチは匂いにも敏感なので、香り強い香水や清閑スプレーの使用は控えましょう。
攻撃的なモンスズメバチは、巣に近づく外敵を容赦なく攻撃します。
そのため、モンスズメバチの巣を見つけた場合は、速やかにその場を離れましょう。
巣の近くで騒いだり、棒でつついたりして、刺激してはいけません。また、巣の状態を確認しようと懐中電灯などで光を当てるのも、モンスズメバチを刺激してしまう結果になりますので控えてください。
モンスズメバチの巣を放置しておくと、刺される危険に常にさらされることになるため、見つけたら駆除するのがよいでしょう。
もしモンスズメバチの巣を見つけたのが、人里離れた自然のなかであればさほど問題でもありません。
ですが、人が集まる近隣の公園や自宅、職場であれば、駆除してしまうのが安心です。
モンスズメバチの駆除には、自分で駆除する方法と、専門の業者に駆除を依頼する方法があります。それぞれの方法についての詳細と、メリット・デメリットを解説しますので、検討材料にしてください。
まず、モンスズメバチの巣を自分で駆除する方法、メリット・デメリットをお伝えします。
自分で駆除する際は、長袖・長ズボン、長靴・手袋など、肌を保護する服装でおこないましょう。また、目を守るメガネやゴーグルや、頭を守る帽子やタオルなどがあればなおよいです。
ハチは黒色に攻撃を仕掛ける習性があるので、駆除の際は黒色の服装を避けるのが吉。くわえて、スカートや袖がひらひらした服装は、同じくハチを刺激してしまう可能性があるので避けるのがよいですよ。
次に、巣にいるモンスズメバチを駆逐するための殺虫剤ですが、市販されている「ハチ専用の殺虫剤」を購入するようにしてください。蚊やハエを退治するための殺虫剤でも一定の効果はありますが、ハチ退治専用の殺虫剤を使用するのが確実。
なかでも、ハチ駆除に効果的な「合成ピレスロイド」系の成分が含有されているものを選ぶのが理想です。
また、殺虫剤は最低でも1本はまるまる使い切ってしまうくらいに噴射するようにします。駆除の際は、2~3本用意しておくと安心でしょう。
モンスズメバチの巣は、下部に穴が開いているという特徴がありますので、巣のなかに殺虫剤が行き渡るように下から噴射します。
この時、巣に近づきすぎてモンスズメバチから攻撃を受けてしまわないよう注意が必要です。
巣のなかからモンスズメバチが出てこなくなったら、巣を根元から切り離し地面に落とします。完全にモンスズメバチが駆除しきれていない場合は、一旦その場から離れて、警戒が解けるのを待ち、再度殺虫剤を吹きかけるようにしてください。
さらに、巣の外に出ていた働きバチが戻ってきた場合のために、巣があった場所に殺虫剤を散布しておきましょう。
最後に、巣をゴミ袋に入れれば、燃やすゴミに出して完了です。
念のため、ゴミ袋は2重にして、巣を入れた後念のため殺虫剤を噴射しておくとよいですよ。
【メリット】
【デメリット】
モンスズメバチは非常に危険性の高いスズメバチなので、自分で駆除するのはあまりおすすめできません。
通常、ハチの巣の駆除を自力でおこなう場合は、ハチの巣に戻り休んでいる夜間のタイミングを狙います。ですが、モンスズメバチは夜の間も活動するので、駆除の際に刺されるリスクは高くなるのです。
自分で駆除することも不可能ではありませんが、もっとも安全な方法は、専門業者に駆除を依頼すること。
次に、専門業者に駆除を依頼する方法や、メリット・デメリットについてお伝えします。
モンスズメバチの巣を見つけた場合、駆除を業者に依頼するのが安全で確実です。
どこでハチ駆除業者を探せばよいのかわからない、多くのハチ駆除業者のなかから、どの業者に依頼すればよいかわからないという場合は、まずインターネットで検索してみましょう。
検索する際、お住まいの地域名などを入力しておけば、自宅エリアでハチ駆除を請け負ってくれる業者を探せます。また、業者の評判について知りたい場合は、口コミを参考にするのが一番です。
依頼する際は、事前に見積もりの依頼をしておきましょう。見積もりせずに作業を依頼してしまうと、「予想より高額な費用がかかってしまった…」なんてことにもなりかねません。
また、具体的にどのように駆除をおこなうのか、いつまでに駆除してもらえるのかなど、気になることは事前にお問い合わせで質問して懸念点を取り除いておきましょう。
全項目でお伝えしたように、モンスズメバチは自分でも駆除は可能です。
ただ、次のようなケースだと自力で駆除を試みるのは非常に危険なため、業者の力を借りるようにしてください。
・危険性の高いスズメバチの巣の場合(オオスズメバチ・キイロスズメバチ・モンスズメバチなど)
・巣のサイズが15cmを超える大きさの場合
・極端に狭い場所や高い場所に巣がある場合
・巣にいるハチの数が多い場合
モンスズメバチをはじめ、オオスズメバチやキイロスズメバチといった攻撃性・毒性が強力な危険性の高いスズメバチの巣の駆除を、自力でおこなうのは大変危険。
刺されて痛い思いをするだけでなく、重症化して最悪の場合命を落としてしまうリスクがあります。
さらに、巣のサイズが15cmを超える場合や、狭い場所や高い場所にある場合も、対処するのは難しいでしょう。くわえて、巣の周辺にいるハチの数が多い場合も、襲われるリスクが高く、自分で駆除するのはおすすめできません。
無理して自分で駆除を試みるより、知識や経験も豊富なハチ駆除専門業者へ依頼するのが安心です。
【メリット】
【デメリット】
専門業者に依頼するデメリットとして考えられるのが、駆除にかかる費用(コスト)。
スズメバチの駆除を業者に依頼する際の費用は、巣の状態や巣のある場所によって金額は変動しますが、最低でも10,000円〜50,000円前後といわれています。
ですが、自分で駆除を実施する場合に道具を準備したり、手間と時間をかけたりすることを考えると、それほど高額というわけではありません。
また、「高額な費用を請求されそうで不安」という場合は、事前に見積をおこないましょう。現在は、無料で見積もりを実施している業者も少なくありませんので、公式サイトの料金表を見たり、お問い合わせフォームから質問してみたりするとよいですよ。
モンスズメバチは、オオスズメバチやキイロスズメバチに次いで危険性の高いスズメバチです。知名度の高さから盛んに駆除がおこなわれ、ヨーロッパ圏では絶滅に瀕しているほ度数は少ない品種ですが、日本国内にも生息。
ほかのハチとは違い、昼間だけでなく夜間も活動するため注意が必要です。近くで大きな羽音やカチカチという異音が聞こえた場合、それはモンスズメバチの警戒・威嚇音かもしれません。近くでモンスズメバチが飛んでいる場合や、近くで巣を見つけた場合は、騒がず落ち着いてその場を離れましょう。
ほかのスズメバチとの見分け方として、モンスズメバチの頭部は全体黄色をしており、おでこ部分のみが黒色をしています。また、もっとも特徴的なのは、黄色と黒色の波打つような縞模様。くわえて、おしりの先端が黄色をしているので、注目してみてください。
モンスズメバチの巣は、釣鐘のような形をしているのが目印で、波模様があり巣の下に穴が開いています。
巣が作られるのは、切り株や樹洞のなか、岩場の隙間や家の天井裏・屋根裏といった狭い空間。
もし自宅の庭先、天井裏・屋根裏にモンスズメバチが巣を作っているのを見つけた場合、速やかに駆除することをおすすめします。ただ、モンスズメバチは狭い閉鎖空間に巣を作ることから、駆除するのは困難ですし、刺されるリスクを考えると非常に危険。
安全性を保ちつつ確実にモンスズメバチの巣を駆除するには、専門のプロに依頼するのが一番です。
「モンスズメバチらしいハチの姿を自宅の庭で見かける」
「自宅の屋根裏にスズメバチが巣を作っている」
「家のなかにスズメバチが入ってきて出てこない!」
そんなお困りごとをお持ちの方は、ハチの巣駆除業者「ハチ駆除119番」への依頼をご検討ください。見積もり料0円なので、費用を気にせず見積もりできます。費用面だけでなく、駆除当日の作業の流れや、作業にどれほどの時間を要するのかなど、気になることは事前にお問い合わせしておくのがよいでしょう。
さらに、ハチ駆除119番では、エリアによっては最短5分で駆除の手配が可能です。
モンスズメバチはもちろん、スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチ・クマバチなど、さまざまなハチの駆除に対応。
具体的な料金を知りたい方や、最短でいつ駆除が可能かなど、少しでも気になることがあれば「ハチ駆除119番」へお問い合わせください。
ハチ駆除119番公式サイト:https://hachi99.net/