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ムモンホソアシナガバチってどんなハチ?生態や巣の駆除方法を解説

ムモンホソアシナガバチというハチの名前を聞いたことがあるでしょうか?ムモンホソアシナガバチは、アシナガバチの一種で、細長い脚と細い腹部、そして黄色い色味が特徴です。
耳馴染みのない名前のハチだけあり、特に攻撃性や毒性が強いハチというわけではないのですが、ハチ特有の針とアレルギーを引き起こす毒を持っているため油断大敵。
今回は、ムモンホソアシナガバチの生態と巣の特徴をご紹介してます。また、駆除方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

ムモンホソアシナガバチの生態と巣の特徴など基本情報をご紹介

ムモンホソアシナガバチは、アシナガバチのなかでもホソアシナガバチ属にあたる種類のハチです。
その名の通り脚が細長く、体長もほかのアシナガバチよりやや大きめなのが特徴。
基本的には温厚な性格をしており、むやみにヒトを襲ってくるようなことはありませんが、個体や巣を刺激してしまうと、ほかのハチ同様攻撃を仕掛けてきます。

まずは、ムモンホソアシナガバチの生態について解説します。また、ムモンホソアシナガバチの持つ危険性についてもご紹介しますので、遭遇してしまった際の対処に役立ててください。

ムモンホソアシナガバチの生態は?

ムモンホソアシナガバチの身体的特徴や生息地、食べ物や巣の場所は、以下のようになっています。

名称 ムモンホソアシナガバチ
生息地 北海道・本州・四国・九州・佐渡島・対馬・屋久島
体長 15~20mm
特徴 頭部・胸部:茶褐色

腹部:淡い黄色・茶褐色の縞模様

捕食対象 幼虫:イモムシなどの昆虫

成虫:花蜜・樹液・幼虫からの分泌液など

巣の場所 低い位置に生える樹木や枯れ木の枝や葉の裏

ムモンホソアシナガバチの特徴は、淡い黄色の体に茶褐色の縞模様。そのほかにも、細い腹部や、細長い脚が特徴として挙げられます。
同じホソアシナガバチ属に、ヒメホソアシナガバチがいますが、見分け方としては、ヒメホソアシナガバチには頭部にはムモンホソアシナガバチにはない黒い斑紋があるという点。斑点がないことが、ムモンホソアシナガバチのムモン(無紋)という名前の由来となっているのです。
また、ヒメホソアシナガバチはムモンホソアシナガバチと比較して体が小さいのも、見分けるポイントとなります。

幼虫のときは、主に成虫が運んでくるイモムシやアオムシといった昆虫の肉団子を食し、成虫になると花の蜜や樹液、幼虫から分泌される栄養のある体液を食します。
一般的に林や森など、緑地に生息していますが、人家の庭先にある背の低い植木あたりに潜んでいることも。

4月上旬頃に女王バチによって巣作りが開始され、8月下旬にもなると新しい女王バチが誕生し、営巣活動は終了します。
よって、もっとも活動が盛んになるタイミングは7月~8月頃となり、ムモンホソアシナガバチの目撃や刺傷被害が報告されるのもこの時期です。
また、ムモンホソアシナガバチ最大の特徴は、集団で越冬を迎えること。
一般的なハチは、冬には働きバチは死滅してしまい、新たな女王バチのみで越冬します。ですが、ムモンホソアシナガバチは枯れ木や樹木の洞のなかで、集団で越冬しているのが目撃されています。

それでは、つぎにムモンホソアシナガバチの危険性について掘り下げていきたいと思います。

ムモンホソアシナガバチは毒性のあるハチ?危険性について解説

冒頭でもお伝えしましたが、ムモンホソアシナガバチはそれほど攻撃的な性格はしておらず、積極的にヒトを襲ったりすることはありません。
ですが、そうとは知らずムモンホソアシナガバチの個体や巣を刺激してしまうと、外敵と認識され攻撃を仕掛けてきます。

ムモンホソアシナガバチの毒性は、スズメバチ科のハチほど強いものではありませんが、ハチ特有の毒性を持ち合わせているので、刺されてしまうと腫れや痛みが生じます。
また、アナフィラキシーショックを引き起こしてしまう場合もありますので、十分な注意が必要です。

もしムモンホソアシナガバチに刺されてしまった場合は、まずは迅速にその場を離れることを心掛けましょう。
何度も刺されることで、アナフィラキシーショックが起こるリスクは上がってしまいます。
ムモンホソアシナガバチを叩き落としたり追い払ったりといった行動はとらず、静かに巣や個体から離れるのが大切なのです。
ムモンホソアシナガバチの警戒範囲から出てしまえば、それ以上追撃してくることはありません。

つぎに、刺されてしまった患部を清潔な水で洗い、針が皮膚に残っている場合はピンセットなどの器具を使って取り除きましょう。
その後、患部から毒を絞り出したら、保冷材で冷やし、皮膚科など医療機関を受診するのがおすすめです。
抗ヒスタミン軟膏、ステロイド軟膏をお持ちの場合、患部に塗っておくとよいですよ。

ムモンホソアシナガバチの巣の特徴

ムモンホソアシナガバチに刺されないためには、個体や巣に近づかないのが一番です。
この項目では、ムモンホソアシナガバチの巣の特徴や、巣が作られやすい場所などを解説します。

ムモンホソアシナガバチの巣は、低い位置に生育する木や葉の裏、枯れ木などに作られることが主です。
巣の形は、下向きに巣房が広がるような形状が特徴となっています。
基本的にムモンホソアシナガバチは、森や林といった緑地に巣を作るため、住宅街に巣が作られることはほとんどありませんが、まれに人家の庭先の木や草むらから巣が見つかることもあるので、草木が茂っている場所に立ち入る際は注意してください。

ムモンホソアシナガバチの巣を駆除する方法

ムモンホソアシナガバチは攻撃性や毒性がそれほど高くありませんが、刺されてしまうとケガをしてしまったり、最悪の場合アナフィラキシーショックを引き起こしてしまいます。
もし自宅や近隣でムモンホソアシナガバチの巣を見つけた場合は、駆除してしまうのが安全でしょう。
この項目では、ムモンホソアシナガバチの巣を駆除する方法について解説します。

ムモンホソアシナガバチの巣を駆除するには、自分で道具をそろえて駆除する方法と、専門業者に依頼して駆除してもらう方法があります。

まず、自分で駆除を行うという場合ですが、ムモンホソアシナガバチを駆除するための道具をそろえる必要があります。
ハチの退治には、通常の殺虫剤ではなく、ハチ専用の殺虫剤を使用するのがよいので事前に購入しておきましょう。
ホームセンターにいけば販売されていますが、インターネット通販などでも手軽に手に入れることが可能です。
駆除を実施する際は、長袖長ズボン、長靴や手袋、目を保護するメガネやゴーグルなどを身につけて、ムモンホソアシナガバチから身を守るようにしてください。
さらに、駆除した巣を処分するためのゴミ袋、巣を木や葉の根元から切り離す棒、もしくは柄の長い枝切ばさみなどを準備しておく必要があります。

手順としては、巣の周囲にハチ専用の殺虫剤を散布し、ムモンホソアシナガバチの動きを鈍らせてから、巣に直接殺虫剤を注入します。
巣の周辺、および、巣のなかにいるムモンホソアシナガバチが死滅してしまったことが確認出来たら、巣を木の枝や葉から切り離し、ゴミ袋にいれてしまいましょう。
その後、ゴミ袋のなかへさらに殺虫剤を散布して、巣の奥に潜んでいるムモンホソアシナガバチを完全に死滅させます。
ムモンホソアシナガバチが死滅してしまったら、巣は土のなかに埋めてしまうか、ゴミ袋のまま、燃えるゴミとして処分してください。

これで、ムモンホソアシナガバチの巣の駆除は完了です。

簡単なようですが、駆除に使用する道具をそろえたり、ムモンホソアシナガバチが飛び回っているなかで巣を駆除したりするのは、素人ではなかなかスムーズにいきません。

自分で駆除する自信がない方や、安全かつ確実にムモンホソアシナガバチの巣を駆除したい場合は、専門業者に駆除を依頼するのがおすすめです。

ハチの駆除を専門に取り扱っている業者なら、ムモンホソアシナガバチの巣の駆除をスムーズにおこなってくれます。
また、自分でムモンホソアシナガバチの巣を駆除した場合、女王バチが生き残っていて巣が再発してしまった、なんてこともありえます。
専門業者なら、巣を再構築してしまう女王バチまでしっかり駆除してくれるので安心です。
ただ、専門業者へムモンホソアシナガバチの巣の駆除を依頼する費用を、デメリットとして考える方もいるでしょう。
自分で駆除するか業者に依頼して駆除してもらうか、それぞれの方法のメリットとデメリットを考慮したうえで選択するのがベストです。

まとめ

ムモンホソアシナガバチは、細長い脚と細い腹部、そして淡い黄色の色味が特徴のアシナガバチの一種。攻撃性は高くないものの、刺されてしまうと痛みや腫れ、アナフィラキシーショックのリスクがあります。
もし身近でムモンホソアシナガバチを見かけたり、巣を見つけたりしてしまった場合は、駆除してしまうことをおすすめします。

「ハチ駆除119番」では、ハチの駆除を専門におこなっており、ムモンホソアシナガバチをはじめ、そのほかアシナガバチ、危険性の高いスズメバチの巣の駆除にも対応している業者です。
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「スズメバチが屋根裏に巣を作っているかもしれない」
「ハチが家のなかに侵入してきて、追い出せない」
など、ハチのトラブルでお困りなら、ハチ駆除119番までまずはお気軽にご相談ください。

ハチ駆除119番
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