蜂の巣駆除お役立ち情報

ツマグロスズメバチは沖縄にいる危険なハチ!生態や巣の駆除について解説

参照元:ツマグロスズメバチ|上野高敏 -Takatoshi UENO-
http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/ine/ueno/suzumebachi6.html

ツマグロスズメバチは、沖縄や宮古島に生息するスズメバチ。日本国内のごく一部の地域にしか生息していないため、どのような生態のハチなのか一般的にはあまり知られていません。実は、ツマグロスズメバチはスズメバチのなかでも攻撃性と毒性が比較的強いため、注意が必要なハチなのです。
ただ、珍しいスズメバチだからこそ、対処の仕方がわからないという方も少なくないでしょう。そこで今回は、ツマグロスズメバチの生態や巣の特徴、駆除方法について解説します。
沖縄でツマグロスズメバチに遭遇してしまった場合、どのように対処すればよいかや、退治の仕方についてぜひ参考にしてください。

沖縄に生息するツマグロスズメバチとは?

参照元:ツマグロスズメバチ|上野高敏 -Takatoshi UENO-
http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/ine/ueno/suzumebachi6.html

ツマグロスズメバチは、主にアジア圏に生息しているスズメバチで、日本では沖縄周辺の一部地域に分布しています。
冒頭でもお伝えしたように、ほかのスズメバチと同様に攻撃性や毒性があり、遭遇した際に対処を誤ると非常に危険です。

まずは、ツマグロスズメバチの見た目や特徴、どのような場所に生息しているかなど、具体的な生態や、巣が作られやすい場所といった基本情報をお伝えします。
さらに、ツマグロスズメバチの毒の強さや攻撃性、遭遇してしまった場合の危険性についても解説。
沖縄周辺で万が一ツマグロスズメバチに遭遇してしまったという場合、どのように対応すればよいかを理解しておきましょう。

ツマグロスズメバチの生態

それでは、まずツマグロスズメバチの生態についての基本情報や特徴を解説します。

名称 ツマグロスズメバチ
生息地 インド・スリランカ・ミャンマー・インドネシア・中国・台湾・ベトナムなどのアジア圏

日本(沖縄、石垣島や宮古島、与那国島など一部地域)

体長 女王バチ:25~28mm

オスバチ:20~22mm

働きバチ:20~22mm

特徴 頭部・胸部:赤褐色・飴色

腹部:上部が黄色・下部が黒色

捕食対象 幼虫:ハエ・アブ・バッタなどの昆虫、雑食

成虫:マンゴー・パイナップルなどの果実

巣の場所 木の上や草むらのなか

※高所に好んで巣を作る

ツマグロスズメバチはアジア圏を中心とした世界各地に生息しており、日本国内においては、沖縄周辺の島々にのみ分布しているスズメバチ。
沖縄地域に生息するスズメバチには、ツマグロスズメバチ以外にも、コガタスズメバチの沖縄亜種やリュウキュウヒメスズメバチといった種類のハチがいます。
ですが、沖縄周辺の地域以外で目にすることはないうえ、ツマグロスズメバチ特有の身体的特徴が顕著なので、ほかのスズメバチと見分けることは比較的簡単でしょう。

ツマグロスズメバチの見た目は、頭部分から体全体が赤褐色(飴色)がかっており、腹部は上部が黄色で下部が黒色のツートンカラーをしています。
上部と下部ではっきり色が分かれている腹部は、遠めからでも見分けられる、ツマグロスズメバチのもっともわかりやすい特徴のひとつです。
女王バチの体長は25~28mmほどで、オスバチや働きバチは20~22mmと、スズメバチのなかでは小ぶりなサイズ感となっています。

幼虫のときには、主に働きバチが捕まえたハエやアブ、バッタといった昆虫を食べて成長しますが、根本的に雑食でなんでも食べるという食性。
成虫になると、マンゴーやパイナップルなど、南国ならではの果実を食するようになります。また、ときにはミツバチを捕食する場合もあることにくわえ、テリハボクという沖縄県(海岸)に生える高木の葉も食料にしているようです。

ツマグロスズメバチは、4月から7月にかけて巣を作り幼虫を育てます。その後、12月まで活動を続け、新しい女王バチが越冬をするのです。
幼虫の数がピークとなる7月から9月は、働きバチの動きが活発になる時期となります。

国内ではかぎられた地域にしか生息していないツマグロスズメバチですが、危険性や巣の特徴について理解しておくことは大切です。
次の項目からは、巣の特徴や、巣が作られやすい場所についてお伝えします。

ツマグロスズメバチの巣の特徴

ツマグロスズメバチの巣は、巣が作られはじめる初期段階ではトックリ型をしていますが、個体の数が増え巣が大きくなるにつれて球体型(楕円形)になっていくのが特徴です。
ピーク時には、巣の直系が30cm~70cmほどにもなり、巣にいる個体の数は100~800頭以上に及ぶことも。
大きくなったツマグロスズメバチの巣は、スズメバチの巣でよく見られる外皮が何層も重なったマーブル模様をしています。
さらに、巣が作られる場所や環境によって、形が変わるともいわれていますので、巣の形状だけでツマグロスズメバチを判別するのは難しい面があることも覚えておきましょう。

ツマグロスズメバチの巣が作られやすい場所

ツマグロスズメバチは、地上1mほどの位置に巣を作るのが一般的ですが、林や土の中、軒下といった閉鎖的な空間に巣を作ることもあります。ほかのスズメバチが営巣する場合、巣を作る場所は決まっているのにくらべて、ツマグロスズメバチの巣は作られる場所もまちまちです。
これは、台風の多い沖縄地方に生息しているため、強風や雨風をしのげる場所に営巣する場合があるからと考えられています。
台風から身を守れる空間の多い人家や庭先、餌となる果実畑の近くに巣を作ることもあるので、知らないうちにツマグロスズメバチの巣に近づいてしまっていたということがないように気をつけてください。

次の項目では、ツマグロスズメバチの危険性について詳しく解説いたします。

ツマグロスズメバチの危険性について

ツマグロスズメバチが、スズメバチのなかでも危険性が高いハチだということは、冒頭でお伝えさせていただきました。
ただ、ツマグロスズメバチは基本的にこちらから刺激したり、縄張りに入ったりしなければ、攻撃を仕掛けてくることはありません。そのため、餌を探して飛び回っている最中の個体に出会っても、襲われる心配はほぼないでしょう。
とはいえ、気づかずうっかり巣に近づいてしまうと、外敵と認識され攻撃されてしまう危険があるのです。

ほかのスズメバチと同様に、ツマグロスズメバチには敵を攻撃するための毒針がありますが、毒針をもっているのはメスのツマグロスズメバチだけで、オスは毒針をもっていません。
くわえて、ツマグロスズメバチの毒性はそれほど強力ではないといわれています。そうはいっても、体質によってはアナフィラキシーショックを起こしてしまうことも。
場合によっては、毒を空中に散布するといった行動に出ることもあります。散布された毒が目に入ってしまうと、失明の危険性もあるので油断は禁物です。
もっとも、毒性は強くないものの攻撃性自体が非常に高いため、刺されると強い痛みをともないます。
巣が作られやすい、木の周辺や林といった場所での刺傷事故が多く報告されているので、ツマグロスズメバチが生息する地域に出向く際はじゅうぶんに注意してください。
とくに沖縄においては、マグロスズメバチの餌となる果樹園に観光で出向く方や、作業する方もいらっしゃるでしょう。
果樹園や草木が茂る場所では、近くにマグロスズメバチの巣らしいものがないか、確認しながら行動するのがよいかもしれませんね。

ツマグロスズメバチが巣を作りそうな場所に出向く際は、薄手の服装を避けたり、スズメバチが寄ってくる黒っぽい服装を避けたりなどの予防策をとりましょう。
匂いの強い香水や制汗スプレーなども、避けるのが賢明です。
もしツマグロスズメバチに遭遇してしまった場合、大声を出したり暴れたりするのは厳禁。ハチを刺激しないように、ゆっくりとその場を離れてください。ツマグロスズメバチの警戒範囲は約10mほどといわれているので、速やかにその場から離れ、少なくとも10m以上は距離をとるようにしましょう。

ツマグロスズメバチに刺されてしまったら?

ツマグロスズメバチは、ほかのスズメバチと比較して毒性はそれほど強力ではありませんが、高い攻撃性を持つスズメバチということはお伝えしました。
沖縄やその周辺の地域では、ツマグロスズメバチに刺されてしまった刺傷事故は少なからずおこっています。

もしツマグロスズメバチに刺されてしまった場合、まずは患部を清潔な水にさらしながら、毒を絞り出してください。
毒針を持っているのはツマグロスズメバチのメスのみだとご紹介しましたが、オス・メスを素人判断で見分けるのは難しいので、刺された際はまず患部から毒を絞り出す対処を実施することを推奨いたします。
その後、患部に針が残ってしまっているのが確認できる場合は、ピンセットを使って針を抜き取ってください。無理に指先で針を取り除こうとすると、皮膚を傷つけてかえって傷口を広げてしまうリスクがあるので、ピンセットなどの道具を使うようにしましょう。

もし毒針を保有しているメスのツマグロスズメバチに刺されてしまうと、最悪の場合、アナフィラキシーショックを起こしてしまうリスクがあります。
ツマグロスズメバチに刺されて、気分が悪くなったり、意識が混濁したりと、体になんらかの異変を感じた場合は速やかに病院に向かうか、救急車を呼ぶようにしてください。

ツマグロスズメバチの巣を駆除するには?

ツマグロスズメバチは、攻撃性が高く危険なスズメバチです。また、人家や畑、果樹園など人の出入りが多い場所に巣を作る場合があります。
もし巣を見つけてしまった場合、刺傷事故に発展する前に退治しておくのがよいでしょう。

ツマグロスズメバチの巣を駆除する方法としては、自分で道具をそろえて駆除する方法と、スズメバチの駆除を請け負っている専門の業者へ依頼する方法があります。

それぞれの特徴や実施する手順をお伝えしますので、ツマグロスズメバチの巣を見つけてしまった際は、参考にしてください。

ツマグロスズメバチを自力で退治する

ツマグロスズメバチを自力で退治し、巣を駆除したいときは、まず道具をそろえる必要があります。
ほかのスズメバチの駆除も同様なのですが、自分で巣の駆除をおこなう際、最低限必要なのは以下の道具です。

  • 肌を保護するための服や手袋、目を保護するためのメガネやゴーグル
  • ハチ専用の殺虫スプレー(ピレスロイド成分配合の製品)
  • 長い棒や持ち手の長い網
  • ゴミ袋

具体的な手順としては、まずはハチ専用の殺虫スプレーを周囲に散布し、ツマグロスズメバチの動きが弱ったところで巣のなかに直接スプレーを注入。
巣の殺虫剤が行き渡ったところで、巣を根元から切り離し、ゴミ袋に入れます。さらに、ゴミ袋内に殺虫スプレーを注入してください。
※事前にゴミ袋の中に殺虫スプレーを散布しておくとなおよいでしょう。
巣は、燃えるゴミとして出してしまって問題ありません。もしくは、巣のなかのハチが完全に死滅していることを確認して、土の中に埋めて処理してください。

以上が、自力でツマグロスズメバチを退治し、巣を駆除する方法となります。
ですが、これまで何度もお伝えしたように、ツマグロスズメバチは非常に攻撃性が高い危険なスズメバチです。
素人が自力で駆除をするには危険がともないますし、刺されたことでアナフィラキシーショックを起こしてしまえば、命まで危険にさらす結果となってしまいます。
ツマグロスズメバチの巣の駆除には、専門家の力を借りるのが安全かつ確実ですよ。

専門業者にツマグロスズメバチの駆除を依頼する

ツマグロスズメバチの退治、および、巣の駆除をおこなう場合、一番確実なのがスズメバチ駆除を請け負っている業者に依頼をすることです。スズメバチの駆除を専門におこなっている業者は、知識や経験も豊富にもっているため、危険性の高いハチ退治もスムーズに実施してくれます。

ただ、専門業者への依頼について、費用がかかることを懸念されている方も少なくないでしょう。
一般的に、スズメバチ駆除を業者に依頼した場合、ハチの種類にもよりますが費用の目安は10,000〜50,000円ほどといわれています。
自分で道具をそろえた場合の費用と比較すると、確かに若干負担が大きいように感じられるかもしれません。
とはいえ、自分で道具を購入し、時間をかけて危険がともなう作業を実施することを考えると、準備も不要で、安全かつ短時間で駆除を実施してくれる業者への依頼はコストパフォーマンス的にもよいと考える方は多くいらっしゃるでしょう。

また、スズメバチは女王バチを確実に退治しないかぎり、再度巣を作ってしまいます。
その点、専門業者の駆除では、巣が再び作られないよう予防をしてくれたり、一定の期間内に巣が復活した際の補償を設けてくれていたりするので安心です。

まとめ

ツマグロスズメバチは、沖縄や周辺にある宮古島といった、日本国内のごく一部の地域に生息しているスズメバチ。毒性は強くないものの、攻撃性が強いため注意が必要です。
もし遭遇してしまった場合は、騒いで刺激するようなことはせず、ツマグロスズメバチの警戒範囲である10m以上離れるのがよいでしょう。また、ツマグロスズメバチを退治して、巣を駆除したい場合は、自力で対処するよりスズメバチ退治の専門業者に依頼するのが確実です。

ハチの駆除を専門におこなっている「ハチ駆除119番」では、ツマグロスズメバチをはじめとした、危険性の高いスズメバチの駆除に対応しています。
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現地で見積もりをおこなうあいだであれば、依頼をキャンセルすることができるので安心です。
スズメバチ駆除の専門的な知識をもつ経験豊富なスタッフが対応してくれるので、確実に巣を駆除してくれます。
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