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クマバチの巣の駆除方法とは?構造や幼虫を含めた撃退法を紹介

羽音が大きく体長も比較的大きくずんぐりしているので、存在感があるクマバチ。クマバチが家の近くを飛んでいて、恐怖を感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。「自分で駆除しようとして向かってきたら怖い」と、駆除を躊躇している方もいるかもしれません。

 

そこで今回の記事はクマバチの生態や危険性、巣の駆除方法や注意点などを解説します。

クマバチは見た目の割に温厚な性格ですが、駆除する際には注意が必要です。クマバチに悩まされている方はこの記事を参考にして、適切に駆除しましょう。

クマバチとは?

クマバチはハチ目ミツバチ科クマバチ属の蜂で、ハナバチの一種です。黒くてたくさんの体毛が生えており、ずんぐりとした見た目が熊に似ているということから、クマバチという名前が付けられました。

日本在来種のクマバチの種類はキムネクマバチ・アマミクマバチ・オキナワクマバチ・アカアサイセジロクマバチ・オガサワラクマバチの5種類です。本州の一部では真っ黒な全身が特徴の外来種のタイワンタケクマバチも確認されています。本州・四国・九州・屋久島でよく見かけるのはキムネクマバチで、「クマバチ」というと、キムネクマバチを指すことが多いです。ちなみに、地方によっては「クマンバチ」と呼ぶこともあります。

この記事では日本で最も見られるキムネクマバチについて紹介します。

クマバチの特徴

クマバチは、体長が22ミリ程度で、大きなものだと30ミリほどに成長します。体が丸くずんぐりしているので、同じくらいの大きさの他の蜂と比べても、体が大きく見えるのが特徴です。体のほとんどは真っ黒ですが、胸の部分だけ黄色で、全体にふわふわとした体毛が生えています。

クマバチはオスとメスで頭部の見た目の特徴が若干異なります。オスは頭部に黄色い三角の模様があるため、前から見たときに複眼の幅が狭いです。メスは頭部全体が黒くて複眼の幅が広いので、同じ種類でも異なる顔つきをしています。

さまざまな種類の蜂がいる中で、多くの人がクマバチに恐怖を感じてしまう原因は、クマバチ特有の大きな羽音のせいかもしれません。低めの羽音は遠くからでもしっかり聞こえますし、近くにいようものならかなり大きな音が聞こえます。

1. 生態

ハナバチは花粉や蜜を蓄える蜂で、クマバチも花粉や花の蜜をエサとして生活しています。クマバチが特に好むのがフジの花です。春先に藤棚のある場所に行って、クマバチを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

5〜7月頃に巣を作り始め、夏ごろから成虫が羽化します。羽化すると巣の中で親から花粉や蜜をもらって成長し、そのまま冬眠して、次の春に繁殖期を迎えます。冬の間に親バチは死んでしまうため、クマバチは寿命がたったの1年です。

繁殖期にはオスのクマバチが、空中であまり動かずに飛び続けながらメスを探します。メスは木の幹や木造住宅に巣穴を作り、花粉や蜜を集めて蓄えながら、子育てをする準備を行います。

花粉や蜜を集める蜂ですので、クマバチが特に好むフジに加え、サクラ、ツツジ、キリなどの近くでクマバチを見かけることが多いです。クマバチは口吻が短いので、花の種類によっては蜜がある部分まで口が届きません。その場合は花の根元に穴を開けて、蜜だけを吸います。

蜂というと女王蜂とたくさんの働きバチが一緒に巣で生活しているイメージがあるかもしれませんが、クマバチには女王蜂はいません。クマバチは単独行動をする蜂でメスは一匹で産卵して、自分で子供を育てます。

2. 危険性


体が大きくずんぐりしていて、大きな羽音が特徴的で、クマバチを見つけて「怖い」と感じる方は多いはずです。しかし、実はクマバチは攻撃性が高くなく、温厚な性格をしています。こちらから何かクマバチに向かって刺激を与えなければ、クマバチから攻撃をしかけてくることはありません。

ただ、怖がって大きな声を出したり、手で払ったりすると、クマバチは攻撃されていると感じてしまうので注意しましょう。クマバチのオスは繁殖期にホバリングといって、ほとんど動かず空中を飛んでいることがあります。スズメバチやアシナガバチがホバリングをしているときは威嚇行動なのですが、クマバチの場合はメスを探しているだけです。何もしなければ攻撃してくることはないので必要以上に怖がらないようにしましょう。

また、クマバチのオスには針がないため、近づいてきても刺されることはありません。一方メスは針を持っているので、刺激すると刺されてしまう可能性があります。クマバチの毒はスズメバチのような強力な毒ではありませんが、毒性がないわけではないので気をつけましょう。人によってはアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。また、刺されたときの痛みは強いです。

クマバチは5〜10月が活発に活動する時期で、他の時期と比べるとこの時期には攻撃的になる可能性があります。

3. 巣の構造

クマバチは木の幹や木造住宅に1〜2センチ程度の穴を開けて巣を作ります。巣を作りやすいのは、比較的柔らかい枯れ木や、築年数が経って老朽化した木造住宅などです。木に穴を自分で開けて巣を作るので、クマバチは英語でCarpenter bee(大工バチ)と呼ばれています。

ミツバチやアシナガバチ、スズメバチのように見た目が大きな巣ではないので、なかなか気づかないかもしれません。巣に近づきすぎるのは危険ですが、もし家の周りでクマバチをしょっちゅう見かけるようになったのであれば、近くに巣がないか疑って見てみましょう。

穴の大きさは1〜2センチ程度ですが、内部は30〜40センチ程度の大きさがあります。巣の中は個室になっていて、各部屋に一つずつ産卵して、子供を育てます。

クマバチの巣をそのままにするリスク


クマバチは攻撃性の高くない蜂ですし、こちらから攻撃しなければ被害を受ける可能性は低いので、生態を知っている方は巣を見つけてもそのまま放置してしまうかもしれません。しかし、クマバチの巣は見える穴は小さいものの、内部は30〜40センチ程度と大きいです。

クマバチの寿命は一年ですが、代々同じ穴を使って子育てをおこなうこともあり、そのままにしていると、どんどん巣が大きくなってしまいます。家に巣を作られると、家屋の基礎に大きな影響を与えてしまうことがあるので、放置しておくのは危険です。

また、クマバチが巣を作った家は、クマバチにとって巣を作りやすい木材の状態ですから、同じ家に何箇所も巣穴を作られてしまうこともあります。いくつも巣穴ができるとそれだけ住宅の耐久性が落ちてしまい、台風や地震などの災害があった際に、倒壊してしまう可能性が高くなってしまうのです。クマバチが開けた巣穴からシロアリが侵入し、シロアリ被害にあう可能性もあります。

クマバチ自体の危険性は低くても、家に甚大な被害が出てしまう可能性があるので、クマバチの巣を見つけたら、放置せず対処するようにしましょう。

クマバチは攻撃性の高くない蜂なので、もしクマバチが巣を作っているのが家ではなく、近くの木であれば無理に駆除する必要はありません。ただし、クマバチ自体が怖い、庭や玄関周りでよく飛んでいるというのであれば、巣ができているのが家でなくても巣の駆除を検討してみるといいでしょう。

クマバチの巣を駆除する方法


クマバチの巣を見つけたら、できるだけ早く駆除する必要があります。必要な道具や服装を用意すれば、ご自分での駆除も可能です。クマバチの駆除に必要なアイテムと、駆除の方法を解説します。

必要なアイテム

クマバチは攻撃性が低く温厚な蜂ですが、駆除するとなると攻撃されてしまう可能性が非常に高いです。巣穴には毒を持っているメスがいる可能性が高く、刺されてしまうと危険ですから、以下のアイテムは必ず揃えましょう。

・防護服
・防蜂ネット
・合成ピレスロイドやエアゾールが含まれている殺虫剤
・タオル
・軍手
・ゴム手袋
・長靴
・木工用パテ
・赤色のセロハンを被せた懐中電灯
・ほうき
・ちりとり
・細い棒やピンセット

防護服は購入すると非常に高価です。自治体によっては蜂の駆除用に防護服を貸し出しを行っているところもありますので、まずはお住まいの自治体で防護服の貸し出しがないか調べておきましょう。防護服が手に入らなかった場合は、厚手のレインコートでも代用可能です。レインコートを使用する際は、必ず下に長袖・長ズボンの服を着るようにしてください。

防蜂ネットは、養蜂で使用する頭部や顔が覆える帽子のことです。インターネットやホームセンターなどで購入できます。防蜂ネットを使用しない場合は、目元をゴーグルで覆い、頭には帽子かヘルメットを被りましょう。フルフェイスのヘルメットであれば、頭と顔をしっかり守れます。首元にはタオルを巻いて、素肌が見える部分がないようにします。軍手の上からゴム手袋をしておけば、万が一刺されてしまったときでも安心です。

殺虫剤に合成ピレスロイドやエアゾールが含まれていれば、蜂専用の殺虫剤でなくても構いません。残量が少ない場合は、1本では足りない可能性があります。徹底的に駆除するためにも、多めに用意しておきましょう。

クマバチの巣の駆除は、クマバチが巣にいる夕方以降で外が暗くなった時間帯に行います。そのため懐中電灯は必須ですが、そのまま使用すると光に向かってクマバチが飛んできてしまうため、必ず赤いセロハンを被せておきましょう。

駆除の流れ

日が落ちたら防護服やその他のアイテムを身につけて、準備してください。必要な道具を全て持って、巣穴の近くに行きます。巣穴に近づいただけでクマバチが出てくることがあるので、殺虫剤はいつでも噴射できるようにしておきましょう。

殺虫剤を噴射できる状態で巣穴にゆっくり近づき、巣穴に直接殺虫剤を噴射します。15秒を目安に噴射しましょう。不安な方は長めに噴射しても大丈夫です。もしクマバチが出てこようとしても、怯まずにそのまま噴射し続けます。

クマバチが出て来なくなったら、細い棒かピンセットを使って、巣穴にいるクマバチの死骸を取り除きましょう。ほうきとちりとりで外でクマバチの死骸を集め、ゴミ袋に入れて処分します。

巣穴をそのまま放置しておくと、また巣を作られたり、シロアリが侵入する可能性がありますから、木工用パテを使って穴を完全に塞ぎましょう。

注意点

クマバチの巣はミツバチやアシナガバチ、スズメバチなどと比べると、巣にいる蜂の数が多くないので簡単に思えるかもしれません。しかし、安全に巣を駆除するためには、いくつか注意しておきたいことがあります。

1. 香りのあるものをつけない

ハナバチであるクマバチは、嗅覚が鋭いです。香りのある香水やボディークリーム、整髪料などをつけていると、クマバチを刺激してしまって、攻撃されてしまう恐れがあります。香りのあるものは一切つけずに駆除をしましょう。

2. 日中に駆除しない

明るい時間の方が巣穴がわかりやすく、駆除しやすいと感じるかもしれません。ただ、日中活動しているクマバチは、巣にいない可能性もありますし、万が一巣にいたら活動的な日中は攻撃性が強くなります。夜の間はクマバチが活動する時間ではないので、駆除しやすいです。

3. 風がない日に駆除する

風が強い日に駆除しようとすると、殺虫スプレーがクマバチの巣やクマバチにうまく当たらず、駆除がうまくいかない可能性があります。できるだけ風のない日に駆除しましょう。

クマバチに巣を作らせないための予防法


クマバチの巣を駆除したら、クマバチに巣を作らせないための予防をしておきましょう。クマバチが巣を作ったということは、木が柔らかくなっているということですから、また他のクマバチに巣を作られてしまう可能性があります。クマバチが巣を作るのは5〜7月頃です。特にこの時期は徹底して予防することをおすすめします。

1. 木酢液をかける

クマバチは蜂の中でも非常に嗅覚が鋭い種類です。そのため、嫌がる匂いである​​木酢液をかけておけば、クマバチが近寄って来なくなります。木酢液は物が焦げた香りに似ていて、ホームセンターなどで簡単に購入できます。雨風を凌げる場所や屋根裏はクマバチが巣を作りやすいので、木酢液をかけて寄ってくるのを防ぎましょう。
木酢液は他の蜂も苦手な匂いですので、他の蜂が巣を作るのを防げます。ペットボトルなどに入れて、軒下などに吊るしておくのも効果的です。

2. 殺虫剤を撒いておく

殺虫剤はクマバチを寄せ付けない効果があるので、定期的にまいておくことでクマバチを遠ざけてくれます。クマバチの姿をよく見かける場所があれば、巣がなくても殺虫剤を撒いておきましょう。殺虫剤は効果が長く持続するものもありますが、雨が降ると効果はなくなってしまいます。

3. 穴があれば塞いでおく

クマバチは自分で穴を開けて巣を作りますが、穴がある場所があれば穴を開ける手間が省けるので、その穴から内部に巣を作り始めます。木造住宅で穴が空いている場所、隙間がある場所があれば、木工用のパテで塞いでおきましょう。

またご自宅の庭に木があって穴が空いているのであれば、その穴も塞ぐことで巣を作られにくくなります。危害がないといっても、体も羽音も大きなクマバチが家の周りを飛んでいるのは怖いです。穴を塞いで、家や家の周りに巣を作られないようにしておきましょう。

危険が伴うクマバチの巣の駆除はプロにお任せ!


クマバチは温厚な性格ですし、毒性もスズメバチと比べると高くはありません。しかしメスは毒を持っていますし、万が一襲われると大変危険です。小さな穴の中に巣があるので、完全に取り除けない可能性もあります。

また、クマバチの巣は縦に長いので、中にいる幼虫や卵も完全に取り除くのはなかなか大変です。防護服など必要なものを準備するコストも手間もかかりますので、クマバチの巣を駆除するならプロに依頼しましょう。

蜂の巣駆除を専門にしている「ハチ駆除119番」は、到着まで最短30分のスピーディーな対応を心がけています。365日24時まで受け付けており、お見積り代金は無料です。ハチ駆除の専門業者として、大手企業様からも多数ご依頼をいただいています。

夜間割増や土日祝割増もありません。見積り内容と作業内容にご納得いただいたうえで作業に入りますので、安心してご相談ください。また見積り後に追加請求は行っておりません。作業後1ヶ月以内に同じ場所に巣ができた場合は、無料保証を行っています。

クマバチの巣の駆除を依頼する業者を選ぶときのポイント


蜂の巣の駆除を専門にしている業者はたくさんありますが、中には悪徳業者もいます。業者に依頼するときは選び方のポイントを押さえておきましょう。

1. 実績や口コミをチェックする

実績のない業者に依頼すると、クマバチの習性を理解していなくて完全に駆除できなかったり、家屋を傷つけられたりしてしまう可能性があります。業者を選ぶときは、ホームページで実績をチェックしましょう。また、口コミサイトをチェックするのもおすすめです。実際に利用した人からの評判がいい業者なら、不安もなく依頼できます。

2. 見積りを必ずとる

蜂の巣の駆除は即日対応している業者も多いです。悪徳業者の場合、見積りを取らずにいきなり作業を始めてしまうことがあります。必ず見積りをとって、内容をしっかりと確認するようにしましょう。

また、見積りの内容もしっかりチェックしてください。見積りの内訳によくわからない項目があれば、何に対する料金なのか確認しましょう。優良業者であれば、わかりやすく説明してくれます。曖昧にする業者は悪徳業者の可能性が高いです。また、見積り料金以外に費用を請求されないかどうかも必ず確認しましょう。

3. 保証内容を確認する

蜂の巣駆除を行っている業者の多くは、万が一完全に駆除できなかった場合や、同じ場所に蜂の巣ができてしまった場合の保証制度を設けています。相手は生き物なので、プロが適切な方法で駆除しても完全に駆除できなかったり、同じ場所に巣ができてしまったりする可能性はゼロではありません。保証があればその場合に無料で対応してもらえるので安心です。

4. 強引な営業をしてくる

蜂の巣駆除を頼んだだけなのに、リフォームなどの営業をかけてくる業者も注意しましょう。クマバチの場合、老朽化している家に巣ができやすいこともあって、リフォームに誘導しようとしてくる業者もいます。また依頼していないのに突然訪問してきて、蜂の巣駆除やその他の営業をかけてくる業者も注意しましょう。

まとめ

クマバチは人間に害を加える可能性は低いですが、巣を作られてしまうと家に被害が出てしまう可能性が高いです。もし家にクマバチの巣穴を見つけたら、可能な限り早めに対処しましょう。ご自分で駆除する場合は、必要なものを全て揃え、身を守って駆除してください。巣を駆除するまでクマバチが近くを飛ぶことはあるでしょうが、大きな声を出したり、追い払ったりすると襲われる可能性があるので、刺激を与えないように気をつけましょう。

ご自分で駆除するのが面倒という方や、不安があるという方は、蜂の巣駆除の専門業者に依頼するのがおすすめです。「ハチ駆除119番」は、見積り無料で365日・即日対応しています。ベテランスタッフが現場の状況を調査して適切な方法で駆除にあたりますので、クマバチの巣にお困りの方はお気軽にご相談ください。

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