「宇部市笹山町」ヒメスズメバチ駆除

住宅にできたハチの巣は、周辺住民とのトラブルの原因となる可能性もあるため注意が必要です。この間も、山口県にお住まいのお客様から受けた蜂の巣駆除のご依頼が、まさに隣人トラブルになる可能性のあるケースでした。お客様からは8月下旬にオペレーターへご連絡頂いたのですが、その日に作業可能な自分に依頼が回されました。とりあえず状況を確認するため、こちらからお客様にご連絡してお客様がご在宅の時間帯をお伺いし、その翌日の午後3時ごろにお住まいを訪問するお約束を取り交わしました。翌日。お客様のお住まいがある宇部市笹山町の住宅街を訪れました。お客様のお住まいは2階建ての日本家屋で、長い歴史を感じさせる立派な建物でした。呼び鈴を押して到着をお知らせすると、高齢の女性の方が出てこられました。その方が今回のお客様で、さっそく蜂の巣がある場所までご案内頂きました。お客様は玄関から外に出ると住宅の脇の方に回られ、側溝を通って裏手側に回られます。そして、勝手口のある裏手に到着されると、上の方を指さされました。顔を上げてみると、住宅の裏手の軒下に特徴的な形をした蜂の巣がありました。軒下に近づき詳しく観察してみると、その巣はランプのような形状をした覆いの中に、六角形の幾何学的な形をした育房が露出していました。典型的なヒメスズメバチの巣です。さらに、育房の中には白い幼虫が数匹入っているのも確認でき、現愛活動中の巣であるのは間違いありません。普段、お客様は裏手の勝手口は使われないため、蜂の巣があるのを知らなかったそうです。でも、昨日隣家の住民より巣があるのを知らされ、隣人より文句を言われるのが嫌だったので当方まで依頼した、とお客様は言われておりました。実際、今回の巣はお隣の玄関に近く、ハチに刺される可能性は隣家の住民の方が高そうに思われました。さっそく、巣の大きさと巣のある場所、さらに蜂の種類から作業工賃の金額を見積り、お客様にお伝えしました。すると、お客様はすぐにご了承下さったので、蜂の巣駆除の作業を開始しました。今回の巣は軒下に出来ていたため、高所での作業が必要でした。作業車に戻って伸縮式の梯子を準備し、防護服に着替えました。そして、シールド付きの防護帽を被り薬剤も準備して、お住まいの裏口に戻りました。巣があるところの壁面に梯子を立てかけ、慎重に登っていきます。今回の巣は直径15センチほどのもので、片手でつかめるほどの大きさでした。この規模だと40匹から50匹のヒメスズメバチがいるものと思われます。慎重に梯子を登ると、今回は幸いにも警戒役の働き蜂が襲撃してくることもなく、巣に手が届く位置まで簡単に移動できました。腰にぶら下げた薬剤を手に取り、巣の育房に直接噴霧していきます。外側に露出している育房の隅々まで薬剤を噴霧して、育房内にいる幼虫や卵に確実に薬剤を注ぎました。そして、外に飛び出てきた働き蜂に対しても薬剤を直接噴霧し、一匹ずつ駆除していきました。10分ほど噴霧して働き蜂の活動が衰えた事を確認してから、巣の取り外し作業に取り掛かりました。園芸用のハサミを取り出して、軒下と巣の上部の接続部を切断して巣を丸ごと取り外しました。巣を持ったままゆっくりと梯子を下り、用意してきた回収袋に巣を入れます。袋の開口部から再び薬剤を噴霧し、巣の内部に残るヒメスズメバチが外に出ないように万全を期します。袋に封をして作業車に収容すると、再び巣のあった住居の裏口に戻り、戻り蜂がいない事を確認しました。今回は戻り蜂はおらず安全性を確認できましたので、お客様をお呼びして蜂の巣駆除の完了を報告しました。そして、その場で工賃についてお支払い頂き、宇部市笹山町の現場を後にしました。今回のように、隣家の側にハチの巣ができてしまうと隣人トラブルの原因となる可能性もございます。スズメバチが隣人を刺す前に、ぜひ当方まで蜂の巣駆除をご依頼ください。