「鳥栖市蔵上町」ヒメスズメバチ駆除

佐賀県鳥栖市蔵上町にお住まいの30代のお客様から、オオスズメバチらしきスズメバチが巣を作っているというお話でした。 それほどサイズが大きくないとのことでしたので、早いうちにと思いずっと当日ご在宅されているとお話しいただきましたので、即日で対応させていただきました。 お客様のところへ伺ったのは午前11時頃でしたが、巣の様子を見せていただくとこれはオオスズメバチの巣ではありません。 ヒメスズメバチの巣でした。 ヒメスズメバチは、スズメバチの中でもオオスズメバチに次ぐ大きさなのでオオスズメバチではないかと勘違いされる方もいらっしゃるのですが、ヒメスズメバチという蜂です。 直径はちょうど20cm弱ほどの大きさになっていました。 ではここで、ヒメスズメバチの特性についてご紹介していきたいと思います。 ヒメスズメバチは、大きなサイズのものだと35mmほどの大きさの個体もおり、40mmの個体を持つオオスズメバチと勘違いされることがあります。 しかし、性格はまったくの真逆で、オオスズメバチは非常に攻撃性が高いのに対して、ヒメスズメバチはスズメバチの中でも大変穏やかな性格です。 また、オオスズメバチは腹部がオレンジ色の割合が大きくわかりやすいのですが、ヒメスズメバチはどちらかというと黄色よりも黒色の割合が多い蜂です。 オオスズメバチはオレンジ色でよくわかりやすいので、よく見ると見た目にも差があります。 ちなみに、ヒメスズメバチは毒性も非常に弱いのが特徴です。 ただし、ヒメスズメバチは基本的に閉鎖的な空間に巣を作る傾向があります。 たとえば土の中、樹洞、家屋の屋根裏、壁の間などといった場所です。 今回は、お客様のご自宅の小屋の中に作られていましたが、小屋は窓が付いているタイプの小屋で窓がほぼ開けっぱなしになっていたことで出入りをしていたようです。 基本的に雨風をしのげる場所は狙われやすいので気を付けなければなりません。 小屋や物置はできるだけ使う時だけ開ける程度にとどめて、普段から閉め切っておくことをおすすめします。 ヒメスズメバチの巣は、ほかのスズメバチとは異なり特徴的です。 ドーム型になった半円のような形になっていて仲が空洞になっています。 その中にアシナガバチの巣のようなシャワーヘッドのような巣がくっついているような形になっています。 大きな風鈴のような形の中に巣があるものはヒメスズメバチの巣だと思っていただいて間違いないでしょう。 見かけられた場合は、駆除作業が終わるまで刺激しないようにしばらく過ごしてください。 ヒメスズメバチの巣は、1つの巣の中にいる蜂の数も数十匹くらいのわずかな数であり、スズメバチの巣の中でも最も小さな巣です。 ヒメスズメバチは樹液や花の蜜が大好物ですので、庭木の多い家や花壇が作られているような環境だと生息しやすくなります。 ヒメスズメバチは毒性は弱いですが、針が太目なので刺されると痛みが強烈です。 それにアナフィラキシーショックを起こす可能性もありますので注意が必要です。 お客様のケースでも小屋で駆除を行う前に、事前の説明とお見積書を提示させていただいて、ご了承いただいたうえで作業に取り掛かりました。 防護服を着用して、いざ実行です。 殺虫剤を用意してスズメバチを弱らせてから、巣を取り、袋の中に閉じ込めて殺虫剤を大量に吹きかけて完了です。 ヒメスズメバチはわかりにくい場所に巣を作ることも多いのですが、今回はとても取りやすい場所に巣を作っていたので、作業も30分もしないうちに終えることができました。