「倉敷市水島東千鳥町」スズメバチ駆除

目的地は倉敷市水島東千鳥町。依頼主は30代の男性、山本氏。中学生の息子さんと庭でバトミントンを楽しんでいた際に、2階の軒下にスズメバチの巣があることに気がついたという。緊張の中、私は駆除用の装備を身に纏い、目の前の巣へと目を向けた。15cmの巣からは危険なスズメバチが忙しく飛び回っている。私は経験からくる冷静さで、一息つきながら作戦を練った。私が使用するのは、殺虫剤「ハチアブマグナムジェット」。スズメバチの巣や飛び回るスズメバチを速効駆除し、持続成分によって1ヵ月巣を作らせないという力強いツールだ。私は、この剤を確実に巣に向けて吹き付けることを心に誓った。息子さんは、遠くから見守る中、少々不安そうな表情を浮かべていたが、山本氏はしっかりと私を励ましてくれた。「頼んだよ、渡辺さん。」その一言に力をもらい、スズメバチとの闘いに挑む。私は息を止め、殺虫剤を巣に向けて一気に吹き付けた。瞬く間に巣には白い雲が広がり、びっくりしたスズメバチたちは慌てて飛び立つ。しかし、速効性のある薬剤は彼らの逃亡を許さず、次々と地へと落ちていった。巣の駆除が完了した後は、再侵入防止対策へと移った。突き破られないよう、しっかりと侵入口を塞ぐ。これにより、スズメバチが再び巣を作る可能性は極限まで低減される。作業を終えた私は、安堵の表情を浮かべる山本氏に19000円の請求を伝えた。彼は頷き、「同じ所にまた巣ができた場合の再巣保証があるのは安心だ」と満足そうに言った。それから私は、家族の安全が守られた山本氏の家を後にした。見上げる空は青く澄み渡り、あの緊張感が嘘のようだった。仕事は厳しいものだが、この日の経験は私のハチ駆除119番としての自信を一層深めるものだった。明日もまた、新たな依頼が待っている。私はその一つ一つに向き合い、安全な生活環境を守るため、全力を尽くすことを誓ったのだった。