「人吉市鍛冶屋町」クマバチ駆除
人吉市鍛冶屋町のお客様から、ブーンと大きな音を立てる黒い虫が飛び回っているので、見に来てほしいと連絡をいただきました。
経験から、おそらくクマバチだろうと思い、訪問させていただきました。
飛んでいるのを見たところ、やはりクマバチです。
クマバチはクマのように黒くて体毛で覆われているので、クマバチという名が付けられています。
最初に飛んで来た時の状況を伺うと、バーベキューの準備でお肉をはじめ、野菜や果物、ジュースやビールなどを並べていた時だそうです。
クマバチの人間の生活環境に適応性が高いので、果物やジュースなどの匂いに誘われてやってきたのかもしれません。
一方、コンロに火をつけると逃げていったとのことです。
一般的に虫や鳥は火や煙を嫌いますが、クマバチは特に木が焦げたような臭いを嫌います。
バーベキューコンロは炭ではなく、ご家族で採取して乾燥させた薪を用いているとのことでしたので、木が焼けるような臭いに驚いたのかもしれません。
クマバチは人間を襲撃する狂暴な性格ではありませんが、木に棲みつくのが厄介です。
庭木に穴を開けて空洞化させて枯らしてしまうことや木造住宅の梁や軒裏などの木材に穴を開けて、その中に棲みつきます。
いったいどうやって、と思われるかもしれませんが、まるでキツツキのように、顎で木をかじり、掘ることができるのです。
まずは、その巣が近くにあるのか調査しなくてはなりません。
飛び回っているクマバチがどの方向に行くか追ってみました。
すると、1階のひさしが出た部分の軒裏に入っていくのが見えました。
調べてみると、その1本に人差し指サイズの穴が開いています。
この中に巣が続いており、幼虫が育っているのです。
ちょっと驚く光景ですが、これはクマバチの性質です。
まず、クマバチの巣穴に殺虫剤を入れて中にいる幼虫や成虫を駆除します。
その間にも外で飛び回っていたクマバチが戻ってくるため、殺虫剤を吹きかけて駆除しました。
その後、死んだクマバチや幼虫をピンセットなど細いものを使ってかき出します。
死骸が残っていると木材が弱るおそれがあるためです。
穴が開いたままでは再び入り込むおそれもあるので、穴をパテなどを用いて塞ぎました。
クマバチは木が焦げたような臭いが苦手なので、防除措置も施すことにしました。
用いるのは天然成分で安心の木酢液です。
嗅いだことがある方はわかると思いますが、木が焦げたような臭いがします。
これを少し薄めて周囲に吹きかけて、駆除しきれなかった戻りバチが別の木材などに巣を作るのを防止します。
ひさしの下には物干し台があったため、木酢液を入れた容器を吊り下げてみました。
1ヶ月に1回程度は交換していただくよう、アドバイスをさせていただきました。
周囲にスプレーする効果は、1週間ほどで薄れてくるので、気になる場合には1週間ごと、定期的に周囲にスプレーをしておくとクマバチが寄ってくるのを防ぐことが可能です。
お客様の声
人吉市 J.J様
自宅の庭で、日曜の昼間に家族でバーベキューをしようと食材の準備をしていたら、黒いハチのようなものがブーン、ブーンと飛んできたのです。
黒い姿と音に驚き、一時的に家族は散り散りに逃げました。
その後も近くを飛んでいて気になっていましたが、バーベキューコンロに火をつけるといなくなったので、煙が怖いのかなと思っていました。
庭でのバーベキューランチを終え、洗濯物を取り込もうとしたところ、再びブーンと飛んで来たので、怖くなって連絡した次第です。