「竹原市東野町」ミツバチ駆除

竹原市東野町にお住まいのお客様から、見守ってきたミツバチの巣からハチミツが漏れ出し、アリやミミズが群がっているので巣を撤去してほしいと、ミツバチ駆除の依頼が入りました。 お客様は、どうしてこうなったのかわからない、鳥にでもつつかれたのだろうかとおっしゃっていました。 お伺いして確認してみると、ミツバチの巣が襲撃された痕跡があります。 状況からスズメバチが、ミツバチの幼虫を狙って襲撃したものと思われます。 スズメバチは種類によってエサも異なりますが、オオスズメバチなどはクモやセミ、バッタをはじめ、ほかのスズメバチやミツバチの幼虫も食べてしまうのです。 ミツバチの成虫ではなく、巣の中にいる幼虫を狙うため、巣が破壊されることになります。 ミツバチは人間の暮らしと共生し、受粉などに役立ってくれる益虫です。 よほど攻撃されない限り、人間を刺すこともないので、巣をあえて撤去しないといった方も少なくありません。 ですが、ミツバチは何年も同じ場所に棲み続けることがあり、巣がどんどん巨大化するので注意が必要です。 アシナガバチやスズメバチなど、ほかのハチは1年で巣を使い捨てにして、新たに作り直します。 これに対して、ミツバチは巣が巨大化していくだけでなく、今回のようにスズメバチに狙われるおそれもあります。 ミツバチの巣の存在が、人間に対する攻撃性も高いスズメバチを呼び込んだり、今回のようにハチミツが垂れてアリなどの害虫が大量発生したりするのが困りものです。 巣の周囲の材木や釘などにハチミツが付くと、腐食やサビの原因になり、建物にもダメージを与えるおそれもあるので注意しなくてはなりません。 そのため、大きくなった巣は、なるべく撤去したほうが安心です。 ミツバチ駆除は、スズメバチ駆除のような危険はない一方で、大きくなるほど作業は大変です。 なぜなら、ハチミツが大量に詰まっていて重たくなるうえ、剥がそうと傷を付けただけでハチミツが漏れ出し、周囲を汚すおそれもあります。 今回のようにすでに漏れ出している場合も慎重な作業が必要です。 どんどん漏れれば、害虫を呼び寄せてしまいますので、建物に付かないように行います。 道具や手袋もハチミツでベトベトになり、撤去も容易ではありません。 今回は割と低い位置にあったので、その面では作業はしやすかったですが、ハチミツが漏れ続けるので大変でした。 どうにか撤去を終え、周囲を高圧洗浄機などを使って洗浄し、ハチミツを洗い流すとともに、アリなどの害虫対策も行いました。 ミツバチは庭を飛び回っている程度なら、大きな害もなく、刺されることもなければ、受粉を助けてくれるなど役立つ虫です。 ですが、自宅に巣が作られてしまうと、弊害も出てきます。 山などに巣が作られて、民家の庭まで遊びにくるならいいのですが、自宅に巣ができた場合には、なるべく巣が小さい早い段階で撤去したほうが安心です。 スズメバチなど人間を刺す、危険なハチを呼び込むおそれもあるので、早めに対策を採りましょう。